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2026-05-14

崖上の静かな町サンタガタ・デ・ゴーティ

ナポリ滞在中に訪れたのは、以前から行きたいと思っていた内陸の味わい深い町サンタガタ・デ・ゴーティ Sant'agata de' Goti。
鉄道でカゼルタへ行き、そこから路線バスに乗車した。このコースでサンタガタ・デ・ゴーティに向かうバスは、1日3本しかない。

ヴァンヴィテッリの水道橋

どうしてもこのコースの路線バスに乗りたかった理由が、この水道橋を見るため。
カゼルタの郊外にあるヴァンヴィテッリの水道橋。古代ローマのものではなく、18世紀につくられたもの。この下を道路も線路もくぐる。

サンタガタ・デ・ゴーティ旧市街

サンタガタ・デ・ゴーティのバスターミナルがある新市街から橋を渡ると、凝灰岩の台地の上に古代からのこぢんまりとした旧市街が広がっているのが見える。
この景色が来訪の目的のようなもの。この風景を肴に、日本酒1升、いや赤白のワインのボトル1本ずついける。

サンタガタ・デ・ゴーティ旧市街

ほとんどの店が開いていない月曜日の午前中だったこともあり、ナポリの近くにある町とは思えてない静けさ。
小さな広場でおしゃべりに余念のないご婦人たち

サンタガタ・デ・ゴーティ旧市街

狭い静かなこの道が、旧市街のメインストリート。この道の左側には修道院があるとのこと。こんな小さな町の、しかも真ん中に修道院があるとはびっくり。

サンタガタ・デ・ゴーティ旧市街

教会前の小さな広場。この町は、中世からさまざまな抗争や陰謀の舞台になったそうだが、今はそんな歴史もなかったように平和で静か。

旧市街の教会

最近になって修復されたという旧市街の中心の教会。

旧市街のバール

1軒だけ営業していたバールで喉をうるおしつつ情報収集。店長も客も、アキバを歩いていそうなオタクっぽい雰囲気でとても親切。
月曜日でも開いているレストランを教えてもらうことができた。

旧市街のレストラン

とってもおいしうございました。
レストランのランチが予想外においしく、時間をかけてしまったため、帰りのカゼルタ直行バス乗車ば断念。別の小さな町で乗り換えるルートにしたのはいいけれど、いろいろあって世界遺産カゼルタの王宮・庭園を訪れる時間がなくなってしまった。

アーペ Ape

町の端までくると、雄大なパノラマが広がっていた。そこを通り掛かった懐かしい軽トラ「アーペ Ape」。

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帰りにカゼルタの王宮に行ったら、有名歌手(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)のコンサートが夜にあるために王宮に入れず。
がっくりして乗ったナポリ行きは走ったり止まったりののろのろ運転で大幅遅れ。
私たちは途中から乗ったからともかく(そもそも遅れていたから乗れた)、ずっと前の駅から来た人たちは80分もの遅れで、みなうんざり顔。

それでも驚いたのは、ナポリ駅のホームで職員がおわびの品を配っていたことだ。遅れを詫びる車内放送はあるし(自動音声だけど)、イタリアの鉄道サービスは20世紀とは格段の違いを見せていた。
とはいえ、ホームで配っていたお姉さんは無言で仏頂面だった。

イタリア鉄道のお詫びセット

ナポリ駅でもらった「お詫びセット」は、ずっしりと重かった。
中身はこんな感じ。水が入っているのは旅行者にとって実用的で、つまみは意外にもうまかった。

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著書

  • 日本旅行作家協会による第8回(2026年)「旅の良書」に選定!
    ローカル鉄道と路線バスでめぐる
    果てしなきイタリア旅 (草思社)
  • 辞書には載っていない⁉ 日本語[ペンネーム](青春出版社)
  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)