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2026-05-17

山あいの城砦チェッロ・アル・ヴォルトゥルノへ

ナポリからモンテ・カッシーノを経由して向かったのは、モリーゼ州のイゼルニア Iserniaである。
ナポリで次の訪問地を聞かれて、「イゼルニア」と答えると、誰もが「何をしに行くの?」と不思議がる。宿から駅まで運んでくれたタクシーの運転手は、「親戚でもいるの?」と驚くほどだ。

だが、私にとっては3回目の訪問である。拙著『ローカル鉄道と路線バスでめぐる 果てしなきイタリア旅』にも登場するモリーゼ州のシブい町で、なんといっても山間に点在する村々を訪問するためのベースキャンプとして便利なのだ。。

チェッロ・アル・ヴォルトゥルノ遠景

今回、イゼルニアは2泊だけなので、行き先をヴォルトゥルノ Volturno地区に絞り、着いた翌日に丸1日かけて3つの村を訪ねる予定だった。
ところが、ナポリでの連日の飲み食いと徘徊で体力を使い果たしたので、軟弱にも予定変更。出発は昼ごろにして、目的地は1つの村に絞った。

目指すは、チェッロ・アル・ヴォルトゥルノ Cerro al Volturnoという村。イゼルニアから約1時間、路線バスがくねくねとした山道を走っていると、やがて忽然と城砦が現れた。

乗ってきたバス

目的地のチェッロ・アル・ヴォルトルノ。地元ではチェッロだけで通じる。
バスの運転手は、城砦の入口近くで降ろしてくれた。

チェッロ・アル・ヴォルトゥルノの城砦

すばらしい眺め! この眺めをサカナに赤ワイン500ccいける。

バス通り沿いの家並み

城砦に登る前に、道沿いの集落をぶらぶら。昼下がりとあって、ひと気がない。

バス通り沿いの家並み

残念ながら、唯一のバールは昼休みに突入。ワンちゃんは珍しい訪問客に興味を示したらしく、このあとしばらくついてきた。

城砦にいたネコ

いよいよ城砦へ。まず出会ったのはこのネコちゃん。

城砦からの眺め

城砦の上のほうからの眺め。バスが停まってくれたのは、手前の広場。
村役場がある中心部は、中央奥に見える教会の右のほうらしい。

城砦からの眺め

バスでやってきた道を振り返る。中央左端に、橋脚と何軒かの家が見えるが、そこが乗り換え地点。そこまで40分歩く。
ちなみに、城砦のなかにもたくさんの家がある。

城砦全景

城砦から降りて、徒歩で移動中にだんだんと真っ黒な雲が追いかけてきた。
城砦の上のほうにも家があることがわかる。

バスの乗り換え地点

たどりついた乗り換え地点。バールでのビールを楽しみにしていた妻は、閉まっているのを見てご機嫌ななめ。
このあと、まさかの定刻5分前に、ヴェナフロ行きのミニバスがやってきた。
反対方向の大型バスが、やはり定刻の5分前に通過していったので、「もしや」と思って警戒していてよかった!

行き先を示していないのだが、手を振って停めたら、ヴェナフロ行きだという。
これを乗り過ごすと、イゼルニア行きが3時間後にあるのみ。乗れなかったらどうなっていたことか。思い出すたびに今でもドキドキする。

ヴェナフロの町に到着

5分早くやってきたバスは、なぜか途中の大きな町に5分停車して定刻運行へ。ふもとの町ヴェナフロ Venafroに戻ってきた。
ここで、ビールを飲んで町歩きをして、列車でイゼルニアの宿に暗くなる前に無事戻ることができた。

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著書

  • ローカル鉄道と路線バスでめぐる
    果てしなきイタリア旅 (草思社)
  • 辞書には載っていない⁉ 日本語[ペンネーム](青春出版社)
  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)