ナポリ・ピエトラルサ鉄道博物館(2)
ピエトラルサ鉄道博物館は、敷地内にいくつもの建物がある。おそらく、昔の機関庫や工場などをそのまま流用しているのだろう。
蒸気機関車メインの建物の次に大きかったのは、何両ものディーゼルカーを中心に保存してある建物だった。
ここにあるのは、1930年代半ばから製造された軽量構造の大型ディーゼルカーで、愛称は「リットリーナ(Littorina)」。イタリアの鉄道の近代化に大きく貢献した車両として知られ、フィアット社を中心に製造されたものだ。
なんといっても、前面がそれぞれ個性的!
私がはじめてイタリアを訪れた1980年代初めには、国鉄(FS)のローカル線でまだ走っていた。現在は、その系譜を次ぐディーゼルカーがサルデーニャ島の私鉄で細々と運行している。
フィアット社聖のALn556、愛称は「トポリーノ」(ねずみ)。言われてみると、確かにねずみのような面相だ。
ピエトラルサ鉄道博物館では、蒸気機関車やディーゼルカーだけでなく、電気機関車、ディーゼル機関車、小型入換機、客車などの各種車両も保存されている。
これは、珍しい3軸(6輪)の客車。ボギー台車ではないところに注目。座席ごとに出入口の扉がついているのは、昔のイギリスの客車が原型か。イタリアではミッレ・ポルテ(千の扉)という愛称が付けられていた。
さらに、施設関係の備品、エンジン、モーター、鉄道模型なども展示されていた。
これは、フラップ式の行き先表示板、いわゆる「バタバタ」。日本でもマニアに人気のこれが、実はイタリアがオリジナルだとはあまり知られていない。
北東イタリアのウーディネ(Udine)にあるソラーリ・ディ・ウーディネ(Solari di Udine)という会社が開発したもので、そのために日本でも一部では「ソラリ型案内板」などと呼ばれているとか。
これは、元祖CMソング「フニクリ・フニクラ」で有名なヴェズヴィオ(ヴェスヴィアス)登山鉄道(ケーブルカー)のポスター。
平日の午前中だったこともあってか、博物館の見学者は数えるほどで、湾に面した屋外では20人くらいの幼稚園児が遊んでいて、付き添いの親や先生らしきがくつろいでいたのが印象的だった。
博物館はあちこちで工事をしていたので、展示物や外観は2、3年もするとさらにパワーアップされるかもしれない。
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