交通の要衝・新見でなまこ壁と商店街を味わう
[岡山県新見市]
6月末から7月初めにかけての山陰の旅。ながながと綴った町歩き日記もこれが最終回。
伯備線の普通列車は分水嶺を越え、鳥取県から岡山県へ。線路に沿って流れる川は、日本海側の日野川水系から瀬戸内側の高梁川水系に変わる。
そして、陰陽を結ぶ交通の要衝だった新見へ。

かつては鉄道の町として賑わった新見の表玄関新見駅。
さあ、歩くぞ! と思ったけれど、古い町並みが残る御殿町までは、歩いて15分以上かかりそう。35度近い気温と日射しに負けて駅前からタクシーを利用することにした。

以前も新見で列車を乗り換えたことがあったが、時間がないのと重い荷物を持っていたことで、御殿町まで来たのはこれが初めてである。
漆喰となまこ壁の家々が美しい。1980年代から町並み保存の気運が高まったとかで、1994年には観光センターである御殿町センターが建てられた。
もっとも、過度に観光化されているわけでなく、住民が実際に暮らしながらほどほどに美化されているところがいい。電柱や電線もある。

「カツマル醤油醸造会社」の正面には、なぜかオードリー・ヘップバーンの写真が貼りだされていた。

新見陣屋に向かう松原通りには、美しい白壁の商家が建ち並んでいた。
このあたりが新見市新見で、江戸時代から栄えた地域である。

なまこ壁ファンにはたまらない光景!

櫺子格子(れんじこうし)が美しい民家。

駅から御殿町に向かう途中には、新見銀座商店街がある。その東端(御殿町側)に位置する「田原屋」。明治時代の建物とかで、モダンなデザインの虫籠窓が特徴だ。

とにかく日射しが痛いほど暑い日だった。

新見銀座商店街の西端(新見駅側)にある「佐々奈美精肉店」はもう営業していない。
行きに乗った若い女性のタクシー運転手は、「昔はアーケード街で賑わっていたんですよ。学校帰りにここで揚げ物を買って食べたっけ」と懐かしそうに語ってくれた。

商店街から駅に向かって歩いていく途中にも、多くの商店が並んでいる。これは酒とたばこを売っていた「荒木酒店」。残念ながら営業していないようだ。

市内でランチを食べてから新見駅へ。ここからさらに伯備線の普通列車で岡山へ。
結局、米子から岡山まで、ずっと普通列車で乗り通したことになった。

岡山駅で新幹線を待つ間、クラフトビールを飲みながらで今回の旅をしみじみと振り返る。
それにしても暑かった! 日程上、梅雨の雨が心配だったけど、雨にあうこともなく大団円。日傘(帽子)、日焼け止め、サングラスの「三種の神器」のおかげで、なんとか酷暑の町歩きを完遂できた。
« たたら製鉄でも栄えた出雲街道の宿場町・根雨 | トップページ | 渋谷で浦島太郎になる »
「ニッポンぶらぶら歩き(東京、沖縄以外)」カテゴリの記事
- 交通の要衝・新見でなまこ壁と商店街を味わう(2025.08.07)
- たたら製鉄でも栄えた出雲街道の宿場町・根雨(2025.08.05)
- 山間の小さな城下町・江尾(2025.08.04)
- 町の北部に昔の町並みが残る商都・米子(2025.08.03)
- 豪壮な屋敷が並ぶ農村集落・所子(2025.08.02)
「鉄道、乗り物」カテゴリの記事
- ナポリ・ピエトラルサ鉄道博物館(2)(2026.01.05)
- ナポリ・ピエトラルサ鉄道博物館(1)(2026.01.04)
- 交通の要衝・新見でなまこ壁と商店街を味わう(2025.08.07)
- たたら製鉄でも栄えた出雲街道の宿場町・根雨(2025.08.05)
- 山間の小さな城下町・江尾(2025.08.04)











コメント