島根半島東端に位置する美保関の家並み
[島根県松江市美保関町]
松江滞在2日目は、島根県の北東端、三方を海に囲まれた美保関(みほのせき)へ向かうことにした。
例によって行き当たりばったりの旅だが、さすがにバスの本数が限られているので、バスのおおまかな時刻だけは把握して出かけた。

以前は島根半島の先端にある美保関港まで一畑バスが通っていたというが、現在は途中の美保関バスターミナル止まり。
そこから最後の15分ほどは松江市のコミュニティバスに乗り換えなくてはならない。
コミュニティバスは中海に沿って快走。どこまで乗っても200円なのは、ちょっと申し訳ない感じだ。

途中、小さな集落をいくつか経由したのち、視界に美保関の漁港が見えてくる。
それまでの車窓とは打って変わって、大きなホテルや旅館が建ち並んでいてびっくり。

美保関は北前船の寄港地として賑わったという。昔は陸路ではなく、海路がメインルートだったことを思うと、ここは辺境の地ではなくて、日本全土に開けた場所だったと理解できる。

まずは、港の一番奥から歩きはじめることにした。当時の船宿が今でもあちこちに残る。この家も重要文化財。
漁港らしく、表通りから1本入ると狭い道がくねくねと続いていく。
入り江から1本入った裏通り歩きが楽しい。ここは空き地になっているが、もとは小泉八雲が宿泊した船宿「島屋」があった場所。それを記念して小泉八雲記念公園として、レリーフも刻まれていた。
知らなかったが、小泉八雲はこの町で見聞した生活風習をもとにして紀行文も書いているという。

イカはここの名物だそう。小さな食堂でおばちゃんが焼いてくれたシロイカのイカ焼きは、やわらかくてウマかった。

町内には、昔の船宿だった住宅だろうか、1棟貸しの家も多い。「タダ同然で借りられるから別荘にどう?」と醤油醸造所の若旦那に勧められた。
上の写真の正面の家が、その醤油屋。せっかくなので、おすすめの甘露醤油を1本購入した。

さらに裏通りを町の中心に向かって歩いていくと、重要文化財の旅館「美保館」の前に出る。通りの両側に本館と別邸が向き合っている。
この付近の道は、積み荷を運ぶために、海から切り出した青石を敷き詰めた石畳としており、「青石畳通り」と呼ばれている。
ここまで歩いてくると、観光客の姿も多くなってきた。
これが美保神社。出雲の国譲り神話の中心人物であるコトシロヌシノカミを祀っているとのこと。
現在の美保関は、この神社を目的地として観光にやってくる人がメインなのだそうだ。いわゆるパワースポットとして出雲大社と合わせてお参りするといいことがあるのだとか。そういえば、コミュニティバスにもそんなのが好きそうな30~40代くらいの女性が3人ほど乗っていた。
本殿の正面は珍しい造りになっている。

美保神社に参拝したのちに、本殿に尻を向けて入り江を撮影。海が見えるのが気持ちいい。

3枚上に写真にある「美保館本館」の裏口は、港に面していてこんな感じ。
2時間近く滞在したのち、帰りのコミュニティバスがやってきた。しかし、このまま松江市内に戻るのも芸がない。まだ昼を過ぎたばかりである。
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