松浦鉄道 たびら平戸口駅から佐世保駅へ
最西端の普通鉄道駅「たびら平戸口」に佐世保行きのディーゼルカーが1両で到着した。
列車が到着しても写真を撮っていたものだから、「お早くお乗りください」と駅のお姉さんにいわれてしまった。
こちらとしては、客の乗降があるものと思っていたから悠長に構えていた。乗る人がほかにいないことはわかっていたが、降りる人もいなかったのだ。

乗り込んでみると先客は一人のみ。欧米人の若い男性だった。佐世保の基地の関係者なのか、それとも単なるローカル鉄道好きのオタクなのか、あるいはたまたま近くに住んでいるのかはわからない。途中駅で降りていったので、たまたま住んでいるだけなのか。

たびら平戸口からしばらくは、市街地から外れた雑木林や田んぼのなかを走っていく。
駅に停まると、たまに1人、2人と乗ってくるだけなので、この鉄道の行く末が心配になってきた。
列車はワンマンカーで、途中駅のほとんどは無人駅である。

久々に大きな駅が見えてきたかと思ったら、対向列車が交換待ちをしていた。
江迎鹿町(えむかえしかまち)駅である。小さな女の子を連れた若いお母さんが列車を見送っている。
対向列車にはそこそこ乗客が乗っていたのでほっとした。佐世保から帰宅する人たちなのだろう。

さらにしばらく走ると吉井駅に到着した。ここで5分ほど停車。また対向列車がやってきた。
写真を見るとどこかの山奥の駅のように見えるが、少し離れた国道沿いは大きな市街地になっている。
ただ、不便だから鉄道を利用する人は少ないのだろう。

吉井駅ですれ違った対向列車からは数人が降り立った。
かつてはこの駅から山のほうへ世知原(せちばる)線が分岐していた。世知原で採れる石炭を運搬するのが目的の路線だった。
1971年に廃止になったというから、私が初めて松浦線に乗る少し前に廃止されたことになる。
広々とした駅構内が、賑わいあった時代を偲ばせる。

途中の佐々(さざ)駅を過ぎると、ようやく車内は人でこみあってきた。
車窓の風景も市街地そのものである。終点の佐世保駅に到着したときには、すっかり外は暗くなっていた。
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