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2009-01-02

雑司ヶ谷鬼子母神の初詣

 ここ数年、初詣とやらで妻や友人たちと、豊島区にある雑司ヶ谷鬼子母神に通っている。
 以前は、たいして人もいなかったのだが、年を経るにつけて本堂前の行列が長くなっている。
 そして、なんと今年は、並ぶのをあきらめるほどの行列だった。

雑司ヶ谷鬼子母神の行列

 時刻は0時半ごろ。気温は間違いなく5度を切っている。この寒いのにヒマな人も多いもんだ……と自分たちを棚にあげて驚きあきれる。
 よく見ると、周囲のほとんどが、20代前半からせいぜい30歳前後の若者ばかりなのが不思議であった。

 しかたがないので、境内の隅にある稲荷神社にお参りする私たち。
 稲荷神社の横では、なにやら火を燃やしていたのが印象的であった。お焚きあげというやつか。最近は、条例や法律やらで、むやみにたき火ができないようなので、久しぶりの眺めである。

お焚きあげ

 その後、近くにある大鳥神社に向かう。
 以前は並ばずにお参りできたのだが、こちらも3、40人の行列ができていたのは驚き。
 
 しかも、去年までは境内の端、都電の線路側にうっそうと木が繁っていたのだが、なんとそれがすべて切られていた。
 この下には、去年開通したばかりの地下鉄副都心線が通っている。つまり、地下鉄を建設するついでに、その上を道路にしようというわけである。

 いまさら、こんな静かな町に道路を通す必要があるのか、いささか疑問なのだが、要はどこかの広い道路のバイパスとするのだろう。

 そういえば、雑司ヶ谷鬼子母神にやってきた初詣の若者たちは、たぶん地下鉄副都心線でやってきたのだろうということがわかった。
 雑司ヶ谷の町も、地下鉄の開通で明らかに様相を変えつつあった。

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東京ぶらぶら歩き」カテゴリの記事

コメント

そういえば、風さん……って見てるかな。
先日、友人の家に遊びに行ったときも、吉、中吉、小吉、末吉でかんかんがくがくの議論が起きました。
吉が小吉より下ということは夢にも思っていませんでしたが、なるほどそういう考え方もあるんだなと。
なかなか一筋縄ではいきませんね。
ようやく、仕事が一段落してブログも更新しました (^^;;

またまた来ちゃいました。あぁ、私の若い頃? 私は初詣と称して、不埒な妄想を抱きつつ、初詣しましたよ。

大凶は多分鎌倉八幡宮ですね。フード付きのコートを着ていたら、後ろの方から投げた人のおさい銭が、フードに入っていて「ラッキー!」と思ったのもつかの間。そのお金で買ったおみくじが大凶。神様のお返事はソッコーです。でも、書かれていたことは大して悪くなかったですよ。その時は四人ぐらいで行ったので笑われるやら、羨ましがられるやら、私も結構ご満悦でした。普通、大凶は入ってないって言いますよね。

鎌倉八幡宮の帰りは、何故か由比ヶ浜に寄ります。夜の海を見て何がいいんだか分からないけれど、若い頃は「わぁ、海ー!」などと喜ぶわけです。寒いのに。ま、そのあとはイロイロ。

末吉は私も駄菓子さんと同じに考えていたのですが、吉>末吉だと言い張る友人が五人のうち三人もいて、数で負けたので、ちょっと揺らいだのでした。

中吉ってあります? 中吉があるかないかでもモメたんですけどね。ある派は大吉>中吉>小吉>吉>末吉だと言うし、ない派は大吉>吉>小吉で末吉は別格。地方や神社によって違うんだ、とウヤムヤにしてしまいました。

風さん、しつこくこんにちは (^^;;
急に仕事を全力ではじめたら、疲れて寝込んでしまいました。

文章だけで言いたいことを伝えるのって、本当に大変ですね。
私が最終的に聞きたかったのは、「風さんが若いときは、初詣と称して別のことをしていたのかなぁ~?」って、ことでした。
よく読むと、ぜんぜんそんなこと読み取れないですね (^^;;
失礼しました。

末吉って、行く末は吉になるっていうことですよね。
最初は人の名前かと思っていましたよ。ウソ。
大吉>中吉>小吉とはまったく別の価値観の系統なのかな。

浅草の観音様のおみくじは、凶がたくさんあるので有名で、私もよく引いたものでしたが、大凶というのはないなあ。
どこで引いたんですか?

しつこくお邪魔しまーす。そう、私は若い頃しか夜中の初詣でには行ってませんねぇ。今年はまだ行ってないし。

我が家ではバーサンが富山出身で「初詣はその年の恵方に向かって歩き、最初にブチ当たった神社でお参りする」って言われてました。でも、昔は恵方なんて横浜では知ってる人がいなくて鎌倉に行ってましたね。

健全な妄想に必要なのは、みみっちい柵です。乗り越えられる程度の。

で、越えた外にあるのが社会規範とか法律とか大きな柵。これは妄想のネタにするにはちょいとマズイ。人生踏み外したりしますからね。なんて言ってるヤツに限ってアヤシイんだ。

話題を初詣に戻して、おみくじ引きました? 大凶を引いたことがあるのが自慢の私ですが、最近末吉が気になってます。大吉>吉>小吉のどの位置に入るのでしょう?

そうか。途中で主語が「私」から「今の若人」に変わっているわけですね (^^;;
なるほど……ん、待てよ。
ということは、「私」の場合、実は初詣に行かなかったということかな。
……とお節料理の重箱の隅をつつくのはこれくらいにして。

>この年になるとそんな柵はなくなるので、妄想も消えますね。

いや、家庭とか妻とか夫とかいう柵があると……。

あぁ、誤解を招く書き方をしてしまった。「今」は「今の若人」ですね。「頭の中」は「彼らの頭の中」です。

門限だの校則だの、みみっちい柵に取り囲まれないと、妄想は育たない。この年になるとそんな柵はなくなるので、妄想も消えますね。ちょっぴり寂しい。

風さん、おめでとうございます。
やはり、あの寒いなかを延々と行列をつくって待っていられるのは、若者の特権(?)と思いましたよ。
ちなみに、私が初詣というものをしたのは結婚してからです。
わが家は、「人のたくさんいるところに行くもんじゃない」というのが家訓だったので、なんの得にもならないのに、眠くて寒いのに出かけるということは考えられませんでした (^^;;

>今でも状況は似たようにものだと思いますよ。で、本当に初詣
>に行っちゃうところが笑える。頭の中は不埒な妄想でイッパイ
>なのに。

不埒な妄想でイッパイなのは、今の話?

おめでとうございます。今年もよしなに。

元日の夜中の初詣は私も若い頃には行きました。基本的に、夜中にでかけるのはNGだった年齢で唯一彼氏とほっつき歩くのを許されるのが初詣だったもんで… 今でも状況は似たようにものだと思いますよ。で、本当に初詣に行っちゃうところが笑える。頭の中は不埒な妄想でイッパイなのに。

この年になると、初詣は夜が明けてからになりますね。駄菓子さん、若い!

Mizoさん、明けましておめでとうございます。
たしかに、不況や世情不安の影響は大きいのでしょうかね。
それにしても、若い人があれほど初詣に来ているのは意外でした。
友人や恋人とのレジャー感覚なのかもしれませんが、やっぱり行く末に不安があるのでしょうかね。

私も別の神社で長い行列をみました。
「お参りの行列が長い」という報告をよくみかけます。
世の中の不安が大きいことの反映なのでしょうか。

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著書

  • ローカル鉄道と路線バスでめぐる
    果てしなきイタリア旅 (草思社)
  • 辞書には載っていない⁉ 日本語[ペンネーム](青春出版社)
  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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