高雄・橋頭糖廠の五分車(観光トロッコ列車)
糖業博物館のあるMRT橋頭糖廠駅前には、観光用の五分車の始発駅があった。
五分車とは、通常の鉄道の半分のスケールということ、つまりナローゲージという意味だ。
観光シーズンには約1時間おきに走っているようだけど、冬なので間引き運転されていた。
始発駅のホームの横を、台鐵の列車が頻繁に通過していく。そして、頭上にはMRTが走る。
鉄道パラダイスだ!
工場跡や博物館にたくさんの観光客がいたので、この観光トロッコ列車も満員かと心配して、切符売場のオープン前から待ち構えていた。
だが、それも杞憂に終わった。乗客は数えるほどである。それでも、何組かの家族連れが楽しそうに乗り込む。
発車時刻になると、橋頭製糖工場跡とは反対方向に走り出した。
そして、のどかな風景の中を走ること約10分。終点の植物園前に到着した。
意外に楽しめた。
終点には、さとうきび運搬に使われていた蒸気機関車が保存されていた。
案内板には、「比利時」製の0-C-0機とある。従輪なしのC型タンク機関車だ。
はて、比利時とは?……と思って調べてみたらベルギーだった。
すぐ横には大きな集合住宅が建設中で、5年もすると景観も大きく変わっているに違いない。
橋頭で買った切符で往復乗車できるのだが、折り返しの発車まで1時間以上ある。
そこで、近くを走る路線バスに乗ってMRTの最寄り駅である青埔駅まで行き、もう一度橋頭にリターン。軽食をとったのちに帰りの列車を待ち伏せることにした。
トロッコ列車の通過時間近くになると、踏切番のおじさんが車で到着。
まもなく、踏切の鐘が鳴って、のんびりと列車が通過していった。
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