南のバロック都市 レッチェ旧市街
イタリア東海岸を南下してやってきたのが、かかとにあたるサレント半島の中心都市レッチェ。
1980年代に初めて訪れたときは、「こんな辺鄙な土地にこんな壮麗な町があるとは!?」と驚いた。
それもそのはずで、当時先端だったバロック様式で町づくりが行われたところだ。旧市街は1km四方ほどあり、壮麗な建築物が立ち並ぶ。
旧市街の中心にあるドゥオーモ(大聖堂)広場。
不思議なことに、この広場への入口は1カ所しかない。つまり、袋小路になっているという珍しい広場である。
ここは、朝、昼、晩、いつ見ても美しい。大聖堂は、正面(ファサード)が2つある(?)不思議な教会だ。
レッチェを訪れたのは3度目だが、ようやく修復の終わった姿を見ることができた。
もっとも、今回も塔の先端だけは修復中だった。
塔の上にはエレベーターで登ることができる。意外に空いていたのでスムーズにたどりつくことができた。
高所恐怖症の人はかなり恐いのではと思う。
これは、レッチェバロック建築の粋といってよいサンタクローチェ教会。正面にはごてごてした装飾が、これでもかと施されている。
夜のサンタクローチェ教会界隈。コロナ禍以後は、密を避けてテラス席で食事する習慣がイタリア全土で普及したとのこと。
夜の裏通りはレストランのテラス席が並び、観光客で賑わいます
観光ルートから外れた裏通りで見かけた素敵な中庭
サンタ・キアラ教会。正面(ファサード)に多用されている柱は、シチリアと共通する南イタリアのバロック教会の特徴。南イタリアを何度も襲った地震対策として、この柱によって耐震性をもたせているとのことだ。
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