カルダーロでメンデル峠の長大ケーブルカーに乗車
ボルツァーノ滞在中、ティローロ(チロル)訪問の翌日に向かったのは、ボルツァーノの南西にある「ワイン街道のカルダーロ」。
愛称のように聞こえるが、これがこの自治体の正式名称なのだそうだ。カルダーロという町はよそにもあるので、そう名付けたらしい。もちろん、地元の人たちはみんなはカルダーロ(ドイツ語はカルターン)としか呼んでいない。
ワイン街道というだけあって、町の周辺には緩やかな斜面にワイン用のぶどう畑がびっしり。
ボルツァーノからカルダーロへは直通の路線バスで40分ほどである。
上の写真は15年前の2008年に、カルダーロの市街地から撮ったものだ。すさまじい勾配を登っていくケーブルカーに驚いたのだが、乗り場までは遠そうだし、バスの路線も時刻もわからなかったので乗らずじまいになってしまった。
その後のネットの発達によって日本に居ながらにして情報が検索できるようになったので調べてみると、丘上にあるメンデル峠(イタリア語名:メンドラ峠)に向かうケーブルカーだとわかった。今回は満を持しての乗車である。
グーグルマップのおかげで、ボルツァーノのバス発車時刻もすぐにわかり、ケーブルカーの乗り場にバスで直接乗り付けることができた。
この写真は、丘下の乗り場近く。真紅の車体が映える。バックに見えるゴシックの尖塔は聖アントニオ教区教会だ。
ケーブルカーの定員は40人くらいだろうか。ドイツ系のおじおば観光客に加えて、イタリア語を話す親子にまじり、ケーブルカーに乗車。
かなりの距離をすさまじい勾配で登っていくので、みんな大喜びである。
中間地点でのケーブルカーのすれ違い。
所要12分というから、かなり乗りでがある。
これが丘上の終点。路線延長は2.37kmとのことで、その間に854 mの標高差を登る。丘上のメンデル峠にきてみると、ちょっぴり俗っぽい観光地だった。
ケーブルカーと並行して、ヘアピンカーブを描いて登ってくる峠道がある。それが目当てなのだろうか、何軒もあるカフェテラスのあちこちでバイクツーリングのグループが休憩をしていた。天気もよくのどかな光景である。
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