ブレンナー峠を越えてイタリアへ
しばらく更新を怠っていましたが、9月にコロナ禍以降初の海外旅行として、3週間イタリアに行ってきました。
北から南までかなりの距離を移動しました。その旅のつれづれを少しずつアップしていきます。
航空券が高騰している9月初旬、安くてそこそこまともな航空会社を探してようやく見つけたのがポーランド航空。ワルシャワ経由でミュンヘンに着いて1泊し、オクトーバーフェスト直前の町でしこたまビールを飲んだ。
そして翌日、ミュンヘン中央駅発オーストリア経由の国際列車でイタリアに向かう列車に乗り込んだ。
ヴェネツィア行きの列車はドイツ人観光客で満員。私のコンパートメントは、ヴェローナに向かう老夫婦、自転車で北イタリアをめぐる中年夫婦、そして私たち2人である。
最初の3枚の写真は、オーストリアとイタリアの間にあるブレンネーロ(ドイツ語名:ブレンナー)峠の車窓風景。古くはモーツァルトやゲーテも通った道である。第二次世界大戦直後には、秘かに南米に逃亡を企てるナチス高官も通ったのだそうだ。
ブレンネーロ駅の直前まではオーストリア領で、ちょうどこの写真あたりに国境があるはず。
ブレンネーロ駅構内には長大な貨物列車が何本も出発を待ち、並行する道路には荷物を満載したトラックが走っている。ここはまさにアルプスの南北をつなぐ要衝であると実感させられた。
いよいよイタリア、ブレンネーロ駅到着である。だが、ホームは狭苦しいし、警察官が巡回してものものしい雰囲気である。
もちろんEU域内なのでパスボートチェックも何もないのだが、どうやら不法移民や密輸に目を光らせているのだろう。
ブレンネーロ駅には20分ほど停車して発車。結局、乗降客はほとんどいなかった。
イタリア領内に入ると、車内放送もイタリア語、ドイツ語の順になる。
ポルツァーノ自治県はドイツ語を母語にしている人が7割を占めており、イタリア語のほかにドイツ語も公用語である。だから、駅の表示もバス停も2か国語併記となっているのだ。
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