美しき予土線の車窓
窪川駅に戻ると、すでにトロッコ列車が入線していた。貨車を改造したいわゆるトロッコ車両は指定席なので、あせって乗る必要はない。あちこちのアングルから撮影することにした。
車内はこんな感じ。四国に来てから乗ることを決めたのだが、最初に調べたときは満席。もう一度チェックしたら誰かがキャンセルしたのか、2席が奇跡的に空いた。
土佐大正駅を過ぎたところで、指定券を持っている人はぞろぞろとトロッコ車両に移る。
まさに貨車(無蓋車)を改造した車両なので、はっきり言ってものすごく乗り心地が悪い。座席は木製で狭苦しく、座面も背ずりもクッションがない。自分たちを含めて、わざわざこんな車両にカネを払って乗るのだから笑ってしまう。
よく考えてみれば、若いころに乗った旧型客車の普通列車を復活すれば、ずいぶん人集めができるのではないか。窓は開くし乗り心地はずっといい。
そんなことを思っていたら、その後に大井川鐵道が電車の一部を電気機関車牽引の客車列車にしたところ、多くのファンや観光客が集まって盛況だという。
当日は晴れてよかった。四万十川を吹き抜ける風が心地よい。
途中、十川駅を通過するあたりで見えてきたのが、壮大なこいのぼり。乗客が競ってカメラやスマホを向ける。私は反対側の席だったのでみんなのあとで遠慮がちに撮ったため、上の写真では遠くに小さく見えているだけだ。
線路は四万十川に沿って走るので、その渓谷美も美しいのだが、ときどき見えてくる沈下橋もまた楽しからずや。
沈下橋の所在地はGoogleマップでわかるので、走行場所と照合して何か所も撮ることができた。
上の写真は、遠くにく沈下橋が見えている。周囲はうっそうとした森林である。
橋があるからには、近くに集落があるのだろう。
そして、こいのぼりと同様、なぜか乗客が揃ってカメラとスマホを向けたのがこの駅名票。半家駅である。みんなよく知っている。
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