八幡市保内町の川之石地区をぶらぶら
八幡浜では路線バスに乗って、現在は八幡浜市の一部になった海辺の保内町(ほないちょう)川之石地区へ。古い家はほとんど姿を消したり、大きく改築されたりしていたが、昔を偲ばせる町並みの雰囲気を味わうことができた。
上の写真は、町を流れる宮内川。護岸には伊予で採れる通称・青石と呼ばれる緑泥片岩が使われている。スレートのように細長く薄く割れる石で、それを矢羽根状に積み重ねている様子が美しい。土木学会から推奨土木遺産として認定を受けているそうだ。
昔ながらの町並みは、この向こう側の道沿いに広がっている。
湾の内側に発達した保内町には明治大正時代にさまざま産業が発達し、愛媛県初の銀行設立や電灯設置など、先進的な地域だったそうだ。
今も当時を偲ぶよすががあちこちに残されている。これは、今も操業を続けている愛媛蚕種の作業場の入口。
岬に行く道から見えた臨済宗の龍潭寺。寺のたたずまいも両側の家も魅力的なので、疲れた体に鞭打って上り坂と階段にチャレンジした。
龍潭寺から見る川之石地区の町と湾の眺め。寺の境内には桜の大木があって、春は花見で賑わうそうだ。
岬へ続くカーブの道が趣深い。
柑橘類の栽培が盛んな保内町の様子は、少しだけ南イタリアのアマルフィに似ていないこともない。
一応、観光にも力を入れているようだが、残念ながら食事処も喫茶店も見つけられなかった。帰りのバスには1時間以上の間があったので、通りがかりに見つけたタクシー会社に駆け込んで八幡浜駅へ戻ることにした。
最近のコメント