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2023年7月の4件の記事

2023-07-29

八幡市保内町の川之石地区をぶらぶら

八幡浜では路線バスに乗って、現在は八幡浜市の一部になった海辺の保内町(ほないちょう)川之石地区へ。古い家はほとんど姿を消したり、大きく改築されたりしていたが、昔を偲ばせる町並みの雰囲気を味わうことができた。

青石の護岸

上の写真は、町を流れる宮内川。護岸には伊予で採れる通称・青石と呼ばれる緑泥片岩が使われている。スレートのように細長く薄く割れる石で、それを矢羽根状に積み重ねている様子が美しい。土木学会から推奨土木遺産として認定を受けているそうだ。
昔ながらの町並みは、この向こう側の道沿いに広がっている。

愛媛蚕種株式会社

湾の内側に発達した保内町には明治大正時代にさまざま産業が発達し、愛媛県初の銀行設立や電灯設置など、先進的な地域だったそうだ。
今も当時を偲ぶよすががあちこちに残されている。これは、今も操業を続けている愛媛蚕種の作業場の入口。

龍潭寺

岬に行く道から見えた臨済宗の龍潭寺。寺のたたずまいも両側の家も魅力的なので、疲れた体に鞭打って上り坂と階段にチャレンジした。

龍潭寺

龍潭寺から見る川之石地区の町と湾の眺め。寺の境内には桜の大木があって、春は花見で賑わうそうだ。

岬へ続く道

岬へ続くカーブの道が趣深い。

みかん畑

柑橘類の栽培が盛んな保内町の様子は、少しだけ南イタリアのアマルフィに似ていないこともない。
一応、観光にも力を入れているようだが、残念ながら食事処も喫茶店も見つけられなかった。帰りのバスには1時間以上の間があったので、通りがかりに見つけたタクシー会社に駆け込んで八幡浜駅へ戻ることにした。

2023-07-18

八幡浜の中心部をぶらぶら

予土線に乗って宇和島を経由してやってきたのは八幡浜である。宿泊地の松山に向かう途中で下車することにした。

JR八幡浜駅

予讃線の八幡浜駅は、クラシックな外観の駅舎だった。おそらく、国鉄時代に建てられたのだろう。外観は改修されているのだろうが、昔ながらの好ましい姿である。今どきにしては駅前には多くのタクシーが停まっており、佐田岬方面へのバス便もあった。岬の突端まで乗っていきたい衝動を押さえて、町歩きを開始する。

大正湯

町の中心部までは歩いて20分ほど。途中の町並みは、とくに古いわけではないが、いわゆる昭和レトロという雰囲気の民家や商家を見ることができた。
ほとんどがくすんだ色の建物なのだが、これはそのなかでも緑色が鮮やかな大正湯である。ストリートビューを見ると、2015年から2018年の間に塗り直したようだ。名前の通り公衆浴場だが、宿泊もできるらしい。

レンガ通り

八幡浜の中心部に続くレンガ通り。レンガ塀でもあるのかと思ったら、敷石がレンガだからのようだ。写真の手前側には新町銀座のアーケード街が続き、左側には地名の起源になった八幡神社がある。

八幡浜の商店街

新町銀座の商店街は、ご多分にもれず今一つ活気に欠けてシャッターの閉まった店舗も多かったが、さりとて寂れきったわけでもなく、精一杯盛り上げてようという意気もあちこちに感じられた。
これは学生服の店か、巨大な男女の学生服が吊り下げられていた。

八幡浜の町並み

新町銀座から一歩裏通りに入るとこんな味わいのある家並みも。かつては料亭だったのだろうか。

2023-07-15

美しき予土線の車窓

窪川駅に戻ると、すでにトロッコ列車が入線していた。貨車を改造したいわゆるトロッコ車両は指定席なので、あせって乗る必要はない。あちこちのアングルから撮影することにした。

予土線のトロッコ車両

車内はこんな感じ。四国に来てから乗ることを決めたのだが、最初に調べたときは満席。もう一度チェックしたら誰かがキャンセルしたのか、2席が奇跡的に空いた。

予土線のトロッコ車両車内

土佐大正駅を過ぎたところで、指定券を持っている人はぞろぞろとトロッコ車両に移る。
まさに貨車(無蓋車)を改造した車両なので、はっきり言ってものすごく乗り心地が悪い。座席は木製で狭苦しく、座面も背ずりもクッションがない。自分たちを含めて、わざわざこんな車両にカネを払って乗るのだから笑ってしまう。

予土線のトロッコ車両車内

よく考えてみれば、若いころに乗った旧型客車の普通列車を復活すれば、ずいぶん人集めができるのではないか。窓は開くし乗り心地はずっといい。
そんなことを思っていたら、その後に大井川鐵道が電車の一部を電気機関車牽引の客車列車にしたところ、多くのファンや観光客が集まって盛況だという。

予土線の車窓

当日は晴れてよかった。四万十川を吹き抜ける風が心地よい。
途中、十川駅を通過するあたりで見えてきたのが、壮大なこいのぼり。乗客が競ってカメラやスマホを向ける。私は反対側の席だったのでみんなのあとで遠慮がちに撮ったため、上の写真では遠くに小さく見えているだけだ。

予土線の車窓

線路は四万十川に沿って走るので、その渓谷美も美しいのだが、ときどき見えてくる沈下橋もまた楽しからずや。
沈下橋の所在地はGoogleマップでわかるので、走行場所と照合して何か所も撮ることができた。

予土線の車窓

上の写真は、遠くにく沈下橋が見えている。周囲はうっそうとした森林である。
橋があるからには、近くに集落があるのだろう。

半家駅

そして、こいのぼりと同様、なぜか乗客が揃ってカメラとスマホを向けたのがこの駅名票。半家駅である。みんなよく知っている。

2023-07-12

窪川と若井沈下橋

多忙で間が空いてしまったけれど、昨年の四国の旅の続き。
高知市からまず向かったのは窪川。ここから予土線に乗って愛媛県に抜けるコースをとることにした。

窪川駅

窪川駅では土佐くろしお鉄道中村線の派手な車両が停車中。もとは同じ国鉄線だったのに、第三セクターになったことで乗り場が離れてしまうのは全国的によくある話だ。確かに、会社の運営上しかたがないのかもしれないが、乗客にとっては不便この上ない。

若井沈下橋

グチはそのくらいにして、窪川から1駅先の若井駅近くにも沈下橋があることを知った。
といっても、列車の本数が少ないので途中下車するには時間が足りない。そこで、行きは窪川からタクシーを使うことにした。

若井沈下橋

ここは前日に見た名越屋沈下橋よりもずっと素朴でいい感じ。少なくとも四輪車は通れそうにない。自撮りをしていたカップルがいたが、すぐにいなくなった。

若井駅

沈下橋から若井駅までは歩いて5分ほど。待っていると、窪川に行く列車がやってきた。写真ではよく見えないが、後ろにいわゆるトロッコ車両が連結されている。実は、これの折り返しに乗って愛媛県に抜ける予定なのだ。

窪川にて

窪川に戻って、ランチは名物のウナギ! 食後に町をぶらぶらしたら、こんなホーロー看板を見つけた。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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