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2023年5月の5件の記事

2023-05-26

「水切り瓦」が美しい室戸市吉良川の町並み

昨年(2022年)5月に訪れた四国の旅。鉄道と路線バスで高知県と愛媛県を1週間ほどかけてまわってきました。1年たってようやくお送りします。
まずは、高知空港から予約タクシーで土佐くろしお鉄道ののいち(野市)駅へ。宿を予約した安芸駅に荷物を預けて室戸市向けて南下。

高知東部交通

安芸からは高知東部交通のバスで室戸市内へ。

吉良川の町並み

室戸市中心部で腹ごしらえをしたあと、少し戻って吉良川の町並みをぶらぶら。ここは、「水切り瓦」が美しい家並み。何層にも重なる「水切り瓦」は、雨の多い地方にあって、漆喰が劣化するのを防ぐためとのこと。

吉良川の町並み

脇道にも豪快な家並みが続く。

吉良川の町並み

家主がちょうど日向ぼっこに出てきた。

鰹のたたき

その夜は安芸駅近くの旅館に宿泊。そして、高知といったらやっぱりこれ。安芸市内で食べた鰹のたたき。前日までは大雨だったが、この日から漁が再開されたとのことでラッキーだった。つまりとれたてである。

2023-05-05

生薬が生んだ御所市今住の豪壮な家並み

五条から御所へ向かうJR和歌山線の車窓から、遠くに豪壮な家並みが見えた。そこで、御所まちの帰りにJR掖上(わきがみ)駅で下車して訪ねることにした。

今住の家並み

掖上駅から10分ほど田園地帯を歩くと、徐々に渋い家並みが見えてくる。晩秋とあって木々の葉がいい感じに色づいている。住所は悟性今住。

看板

旧家の塀にあった看板。香典返し、引出物、内祝はわかるが、「満中陰」は知らなかった。

今住の家並み

あとで知ったのだが、中世の大和を席巻した豪族の流れをくみ、生薬「三光丸」で財を成した米田(こめだ)家の家並みなのだとか。立派な家々のなかでも、中心がここ。本家なのだろうか。

今住の家並み

門の中をこっそり覗くと、内側にも立派な塀が!

今住の家並み

小さな集落なのだが、山ほど写真を撮ってしまった。

橿原神宮前駅

今住集落からは近鉄市尾駅まで小一時間ほど歩き、橿原神宮前で大阪方面行きに乗り換え。コインロッカーに預けておいた荷物を取り出すために、いったん改札の外へ。広々としたホールが印象的である。なにか行事があるときは、ここが人でいっぱいになるのだろうか。

橿原神宮前駅

以前から、南大阪線・吉野線と橿原線が発着する橿原神宮駅の構造は気に入っている。ちょっとした迷路のようになっているのが楽しい。

2022年11月の奈良の旅(完)

2023-05-03

環濠集落・御所の味わい深い町並み(2)

御所(ごせ)の環濠集落では、建て直されたり大きく改修された家も多く見られるが、逆にほどほどの生活感があって興味深い。博物館のようにきれいに保存されるのもいいが、これもまた味わいがある。

カメラ屋の看板

これは、中心部の商家の2階に掲げられていた看板。カメラ屋だったようだ。「増田毘沙門堂」と書かれている。

御所の町並み

環濠集落の南西端あたり。うだつのあがった家が並んでいる。

油長酒造

黒漆喰と独特の虫籠窓がおしゃれな油長酒造。できたばかりの日本酒「風の森」を運んでいるところに出くわした。

モリソン万年筆旧本社

製造をやめてから半世紀近くがたつ(らしい)幻の国産万年筆「モリソン万年筆」。その本社を改装したカフェ&バーがあった。残念ながら、昼の営業は終わっていた。

 

2023-05-02

環濠集落・御所の味わい深い町並み(1)

奈良滞在の最終日、五條市からどこへ行こうか迷ったすえに、江戸時代まで環濠集落だった「御所(ごせ)まち」へ。

JR和歌山線御所駅

JR和歌山線御所駅は、昔の国鉄駅そのままのよろしい雰囲気の駅であった。近鉄御所駅は裏口から徒歩数分。

カレーうどん定食

昼時だったので、まずは腹ごしらえと思っていると、漂うカレーのいい香りに誘われて町の食堂「新地 入船」に入店。おじちゃんとおばちゃんが2人でやっている店だけど、ひっきりなしに客が入ってくる名店であった。カレーうどんは、出汁の利いたそば屋のそれでありながら、スパイスの味が本格的!

新地商店街

腹いっぱいになって、アーケードの新地商店街を端まで歩いていくと味わい深い家並みが見えてきた。

御所の町並み

環濠跡に囲まれた地域には、こうした白い漆喰が美しい町屋が続く。ここは住友の肥料を扱っている店らしい。白壁の商家がそのまま事務所になっていた。

御所の町並み

祠の松もまた趣深し。撮っても撮っても、次から次へと味わい深い家が目の前に現れる。

2023-05-01

奈良県五條市の比類なき町並み(3)新町通りと五新線

新町通りを進んでいくと、目の前には白漆喰の町屋が次々に現れる。
これまで、日本じゅうの町並みをめぐってきたが、環濠集落の今井は別格として、これだけの規模で街道沿いの町並み(国道の沿道を含めて)がしっかり残っているのは極めて珍しい。電柱と電線があるのは残念ともいえるが、かえってそれが実際に人が生活していることを示していて、生きた町並みであることを実感する。

新町通り

「餅商 一ツ橋」は一度閉店して、現在は「チョコスタンド 一ツ橋」となっていた。大正元年に掲げられた看板は、黒地の部分がコールタールで塗られているとのことだ。

新町通り

白壁の民家の敷地が、新町通り(旧・伊勢街道)沿いにジグザグに仕切られている。どこだったか別の町では、「人が隠れることができるので、戦いがあったときに兵を隠せる利点がある」とされていたが本当だろうか。

新町通り

五條の町は何度も大火で焼けたとのことで、防火建築が多い。黒漆喰は高価だが火に強いという。さらに、この家は2階の窓を鉄の扉で閉じることで、延焼を防げるようになっている。

五新線

町並みを歩いていくと、五条と新宮を結ぶ未成線「五新線」の痕跡が突如として現れた。コンクリートの橋脚と橋桁は、比較的新しいもののように見えるが、つくられてからもう半世紀以上は経っているはず。

五新線

上の写真の左側はアーチ橋になって五条駅に続いていた。もし五新線が開通していたら、どんなことになっていたのか。赤字路線としてすでに廃止されていた可能性は高いが、もしかすると十津川温泉が関西の奥座敷として賑わったかもしれない。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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