« 2023年3月 | トップページ | 2023年5月 »

2023年4月の6件の記事

2023-04-30

奈良県五條市の比類なき町並み(2)国道から新町通りへ

五条駅から歩いて10分近く、新宮に向かう国道168号線に出た。この道の両側には、風格ある建物が並んでいる。
国道で、これだけの歴史的な建造物が並んでいるのは珍しいかと思う。

国道沿いの町並み

上の写真は、国道の東側の町並み。ナカコ醤油の店舗や醸造所が並んでいる。

国道沿いの町並み

上の写真の中央に見えるナカコ醤油醸造所脇の味わい深い細道。

国道沿いの町並み

トップの写真の家並みの南側、防火のために2階の窓をなくした珍しい「中家住宅」。これも国指定重要文化財だ。

新町通りの町並み

ナカコ醤油醸造所の斜向かいには、五條市指定文化財「栗山家住宅」があり(写真左)、そこから西に向けて新町通りが走る。この通りは、旧伊勢街道で、狭い道の両側に白壁の町家の連続して圧巻だ。

新町通りの町並み

新町通りに入ってすぐのところにある酒蔵「山本本家」。17世紀創業の酒造所である。
もうここまでですでに感動ものなのだが、新道通りをさらに歩いていくと、次々に立派な建物が目に飛び込んでくるのだ。

2023-04-29

奈良県五條市の比類なき町並み(1)駅前から商栄通へ

奈良の滞在最終日は南に下って五條市へ。もっとも、地図で見ると五條市は奈良県の中西部であって、けっして南部ではない。実は、市街地があるのは五條市までで、その南は山また山の連続なのだ。そして五條市は古くから交通の要衝として栄えた町であり、立派な町並みが残っているというので、以前から訪問の機会をうかがっていた。

吉野口駅

吉野口駅で近鉄からJR和歌山線に乗り換える。それぞれ1時間に1本ほどしか運行されていないが、うまく接続が図られたダイヤだった。

五条駅前

五条駅(市名は五條、駅名は五条)を出ると、さっそく目の前に不条理な風景が広がる。

五條市商栄通

線路に並行した商栄通には、狭い道に渋い商店が並んでいた。

五條市商栄通

商栄通から中心部へは下り坂になる。こんな興味深い建物も発見。

栗山家住宅

国道沿いに出るとこんな優雅な建物がたった。あとで知ったのだが、建築年がわかる民家としては現存する日本最古の「栗山家住宅」(国指定重要文化財)だそうだ。1607年建築だそうで、今も人が住んでいる。

栗山家住宅横

栗山家住宅の並びには、昭和レトロな写真屋が!

2023-04-20

北八木町の下ツ道からJR桜井線畝傍駅へ

奈良県北八木町のぶらぶら歩きのつづき。平城京と藤原京を結ぶ古代の道「下ツ道」沿いを、近鉄大和八木駅からJR桜井線畝傍駅方面へ向かう。

北八木町

その途中にあった不思議な黒漆喰の建物。電柱がまん真ん中に入ってしまった。ここは商家だったのだろう。かなり存在感がある。

北八木町

黒漆喰の家の前にはこんな祠が。

桜井線畝傍駅

きょろきょろとしながら歩いているうちに、いつのまにかJR万葉まほろば線こと桜井線の畝傍駅に到着。もうじき列車がくるので乗ることにした。

桜井線畝傍駅

近鉄戦と違って、こちらは1時間に1本ほどの運転。奈良駅に戻る途中に、畝傍、香具山、巻向、櫟本、帯解、京終といったゆかしい駅名が続く。

桜井線畝傍駅

畝傍駅のホームにあった鹿専用の乗り場(ウソ)

2023-04-19

橿原市北八木町の町屋の家並み

全都道府県のなかで、江戸末期~昭和初期の古い町並みが最も多く残っているのは奈良県かなと思う。このときの旅では、そのほんの少しを訪ねただけなのに、その密度に驚いた。
天理から近鉄で向かったのは橿原市の大和八木駅である。

大和八木駅

まずは駅から離れた場所で昼食。その後に駅まで戻るバスが、なんと日本一走行距離が長いという奈良交通の八木新宮線。
バス停の時刻表に「特急」とあったので何かと思ったら、近郊を走るバスにまじって新宮からのバスが数分遅れでやってきた。
全線を乗ると、休憩3回の時間を含めて6時間半とか。大昔に十津川~新宮の国鉄バスを乗ったことはあるが、これも機会があれば乗ってみたい。

北八木町

大和八木駅の南西には、町並み好きでは知らない者がいない環濠集落の今井があるが、今井にはすでに行ったことがあるので、今回は南東側にある北八木町の下ツ道沿いをぶらぶらすることにした。

北八木町

近年になってきれいに整備された今井と違って電柱や電線はあるけれども、多種多様な町家が軒を連ねていた。
小学生が集団下校中。不審人物と怪しまれないように、遠くから風景の一部として撮影。

北八木町

下ツ道と横街道の交差点という。立派な家か建ち並んでいた。

北八木町

下ツ道は、平城京と藤原京を結ぶ古代の道をたどっているという。蔵造りの商家もあちこちにある。これは、そんななかの一軒で見たかわいい虫籠窓。

北八木町

うだつの上がった白壁の家の前を、郵便配達がゆく。

2023-04-06

天理市丹波市町の町並み

天理市内は天理教関係の施設があるだけではない。確かに天理教でもっているような町だが、昔ながらの古い街道があると聞いて尋ねてみた。
とはいえ、まずは腹ごしらえから。

みしまやの鰻

天理はうなぎが名物らしい。奈良初日にMさんに連れられて「みしまや」でランチ。幸いにしてあまり待たずに入れた!うまかった!!
天理教の広報誌を読むと、ここのご主人も天理教の信者だそうで、毎朝仕事の前にあらゆる人びとやものごとに感謝するのだと書いてあった。

丹波市町の町並み

町並みを見に向かったのは、市内の丹波市町。ここには、古道の上ッ道沿いに古い町並みが残る

丹波市町の町並み

この辺が宿場跡らしい。道幅が広いのは、道路の右側で市場が開かれていたからのようだ。2020年のストリートビューでは市場の屋根が残っていたのに……。現在は跡形もない。

丹波市町の町並み

丹波市町の町並み

丹波市町の町並み

丹波市町の町並み。この写真だけではよくわからないが、屋根瓦の構造が複雑にからみあった手のこんだ町屋。軒上の模様も不思議な感じだ。

丹波市町の町並み

丹波市町の交差点。左奥と右手前が古道の上ッ道。交差点にはこんな大きな建物があった。中庭があるのかな。


2023-04-03

天理教総本部に見参

天理教は江戸時代に教祖中山みきが興した一神教。初期にはいろいろと弾圧されたそうだが、明治以後も永らえることができた。戦前には宗教法人として存続するために、神道の一派として登録されていた経緯もあり、今でも儀式には神道の影響があるといわれる。
一方で、あとで出てくる総本部の建物は仏教様式も感じられる。いずれにしても、一神教とはいっても、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教とは違って、なんとなくおっとりとした雰囲気なのはいかにも日本的なのだろう。

天理本通商店街

商店街を進んで天理教の総本部に近くなると、天理教と大きく記した法被を着た若い人が目につく。早い話、普段の生活はこれを着ていれば間に合うわけで、余計な衣服代がかからないという利点がある。近鉄電車にもこの法被で乗っていた人もいた。

天理本通商店街

これは教会本部すぐ近くの書店。「おやさと」は「親里」の意味で、まさに心の拠り所という意味だろう。天理教に関連する用語は、漢語よりやまとことばを多用しているのが特徴の一つである

天理教総本部

さあ、いよいよ天理教の教会本部に突入! だだっ広い敷地に立つ立派な建物がそれ。信者でなくても内部に入れるというので、入口で靴を脱いで上がった。
好奇心いっぱいで歩き回ったのだが、それにしてもどこでこれだけの木材を調達したのだろうという立派な木造建築である。

天理教総本部

内部は撮影禁止であるが、何万人が入れるんだろうという広々とした畳敷きの広間がつづき、澄んだお祈りの声が響いていた。訪ねたのが、毎月26日にある月次祭の直後だったからか、参拝客は少なかった。

天理市のマンホール

天理市の下水マンホールには梅の模様が描かれている。教祖中山みきの家紋が梅鉢なので、天理教のマークも梅なのである。上部には「おやさとふしん」と書かれている。「親里普請」ということだろう。

« 2023年3月 | トップページ | 2023年5月 »

著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
無料ブログはココログ

.