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2022-12-24

日本最西端の鉄道駅 たびら平戸口駅

平戸港(平戸桟橋)は平戸島という島にあり、対岸の九州本土とは平戸大橋で結ばれている。
その九州本土側にも港があって田平(たびら)港と呼ばれている。現在は平戸市の一部となっているが、旧田平町(たびらちょう)に属していた。ちなみにバス停の名称は平戸口桟橋となっていて、ちょっとややこしい。

たびら平戸口駅

平戸港から佐世保ターミナル行きのバスに乗ろうとして気がついた。
そのバスは、平戸大橋を渡るとちょっと寄り道して平戸口桟橋(田平港)を経由する。そして、そこから10分ほど歩けば、松浦鉄道のたびら平戸口駅がある。日没まではまだ間があったので、これに乗らない手はない。
赤字路線として廃止対象となった国鉄松浦線を第三セクター化した鉄道路線である。

たびら平戸口駅

たびら平戸口は中心部から外れたところにある静かな駅だった。
だが、この駅こそが日本の普通鉄道の最西端に位置する駅なのである。普通鉄道とわざわざ断ったのは、沖縄モノレールのほうが西にあるからだ。
2本の鉄製のレールを上を走って客扱いをする鉄道としては、間違いなくここが西の端である。

たびら平戸口駅

駅前には最西端にあることを示す標識が立っていたが、人の行き来はない。タクシーが1台と路線バスが1台停車しているだけ。
駅舎に入ると、2枚目の写真に見えるように「鉄道博物館」という小部屋があって、国鉄松浦線時代の写真やさまざまな器械を展示しており、土産物も売っていた。

たびら平戸口駅

実は、この路線には今から半世紀ほど前の高校時代に乗ったことがある。まだ九州に蒸気機関車が走っていたころだ。
伊万里から佐世保まで乗ったのだが、あまりにも時間がかかったうえに、夜行の連続と強行軍で疲れていたために車内で熟睡してしまったようだ。途中の記憶がほとんどない。写真も撮っていないので、残念ながら思い出すよすがもない。

たびら平戸口駅

せっかくなので、出札係と土産物売りを兼務している40代くらいのお姉さんに「学生時代にここに来たことがあるんですよ」なんてお世辞をいいながら、「たびら平戸口」の駅名票を模したミニタオルを購入した。
ちなみに、国鉄時代の駅名は「平戸口」だったが、第三セクター化したときに現在の名称となった。地元が田平町であることを強調したのだろう。

たびら平戸口駅

広々とした駅構内と長いホームが全盛時代を偲ばせる。
この駅を発着する列車は日中ほぼ1時間おき。駅で待つこと15分ほどしたところで佐世保行きがやってきた。
たった1両のディーゼルカーが、長いホームの中央部に停車した。

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著書

  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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