佐世保の丘上に登ってみた
長崎市を初めて訪れたとき、その立派な丘上都市ぶりに感動した覚えがある。
あれだけの都市で丘の上にびっしりと家が建ち並んでいるのは長崎市が唯一無二だと思っていたら、同じ長崎県の佐世保もそうだった。
規模の点では長崎市に及ばないが、駅前の広場からすぐに丘上に登る坂道が見えるのはわくわくする。
まずは、駅前広場の東側の坂道を登ることにした。地名は白南風町(しらはえちょう)。
南の風を「はえ」と呼ぶのは九州・沖縄(那覇方言は「ふぇー」)ならではである。
やがて坂道は階段路地に変わり、さらに上へ上へと続いていく。
9月下旬とは思えない強い日射しのもと、ひいはあいいながら階段を登っていくと、そのごほうびとして佐世保湾を望む風景が広がった。
上の写真で、階段路地は写真左の影になっている部分。まだまだ階段は続いていく。
階段を登りきったあたりで、地名は山祇町(やまずみちょう)に変わる。
そこにはごく普通の市街地が広がっていた。台地に近い地形なのか、ゆるい坂道はあるものの、ここにくるまでのような急坂はない。
そして、この丘上を平戸街道(平戸往還)が通る。大昔、海沿いの道は湿地帯で蚊などの虫も多く、増水の危険もあったので、古い街道ほど丘の上を経由しているものだ。
平戸街道は、平戸と彼杵(そのぎ)を結ぶ道で、彼杵で長崎街道に合流していたという。
前日に佐世保と平戸を往復したのは、まさに旧平戸街道を行ったり来たりしたわけだ。
さて、平戸街道を南東に進んでいくと、上の写真のような大木が繁る山祇神社があった。
ところどころで、佐世保駅方面に下る急坂がある。
でも、せっかくここまで登ってきたのだからと、もう少し平戸街道を歩いてみることにした。
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