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2022-12-16

静かな入り江「破瀬の浦」と特急かもめ

肥前大浦駅近くの亀の浦からバスで向かったのが破瀬の浦(はせのうら)。ここも、以前から長崎本線の車窓で目をつけていた場所だ。
入り江が深く陸側に食い込んでおり、入り江の入口をショートカットするように長崎本線の線路がある。
ここも2022年2月に訪れていたのだが、せっかくなのでもう一度足を運んでみた。

破瀬の浦を走るかもめ

まずは、破瀬の浦の海側に架かっている国道から、破瀬の浦をバックに撮影。国道には、ちょうど陸側に歩道がついていたので安全に撮ることができた。
絶好の撮影ポイントだと思うのだが、誰も橋の上から撮る人がいないのは意外。橋の周囲にはあちこちに合わせて10人以上の人影が見えたのだが……。撮影する写真の趣味が違うのだろうか。

破瀬の浦

そして、これが破瀬の浦のバス停で、入り江の最深部にあって味わい深い雰囲気である。
バス停の標識は、祐徳バスと太良町のコミュニティバスの2本が立っていて、興味深いことに前者は「破瀬の浦」、後者は「波瀬の浦」という表記になっている。はたして「はせ」の語源はなんなのだろうか。
そして、コミュニティバスのバス停に添えられた太良町のキャッチコピーは、「月の引力が見える町」である。2月に来たときには、意味がわからなかったが、今回その意味がよくわかった。

破瀬の浦

破瀬の浦のバス停を入れて特急かもめを撮影。やはり、白いかもめでないとよくわからないが、かえってシルエットになっていいのかも。

破瀬の浦

列車の合間には、集落を散策。家並み自体は特に変わっているわけではないが、この「大和みそ」の看板に興味をそそられる。

干潮の破瀬の浦

実は、この破瀬の浦から撮影すると、午後から順光になる。トップの写真は午前11時近く。この写真は12時ごろに撮ったものだ。
想定外だったのは、入り江の水が干上がっていたこと。そう、ここは干満の差が激しいことで知られる有明海だった。

満潮の破瀬の浦

これは2月に撮った写真。入り江は満々と水をたたえていて、水面に車両の影が写っている。今回もこんな写真を想像して訪れたのだが……。
「月の引力が見える町」という太良町のキャッコピーを理解できた瞬間である。
ちなみに、この区間(肥前浜~諫早)は西九州新幹線開通にともなって非電化化されたので、この電車も見ることができない。翌日からはディーゼルカーが走りはじめた。

破瀬の浦でも1時間あまり滞在して何本か撮影し、久しぶりの鉄道撮影行はおしまい。でも、佐賀・長崎のぶらぶら旅ははじまったばかりだ。
このあとは祐徳バスで佐賀県と長崎県の県境に移動する。

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著書

  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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