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2022-08-24

ローカル私鉄が軽快なトラムに変身

カリアリ滞在中には新装なったトラムに乗ってみた。始発駅は、中心部から500m以上離れたレプッブリカ(共和国)広場に面したビルの1階にあるレブップリカ駅だ。
1990年に訪れたときは、前回の記事で書いたように、私鉄サルデーニャ鉄道のディーゼルカーが1~2時間に1本ほど発車するだけだったが、2008年に途中駅までがライトレール化されて10分おきに発着している。

シュコダ社製車両

いかにも大都市郊外という平凡な沿線を約20分走って、上の写真のゴッタルド駅に到着した。
この車両は、2008年の開業当初から使われているチェコ・シュコダ社製車両である。
電車はここから写真奥の急勾配を越えて、2駅先のポリクリニコ駅に向かうが、大多数の乗客はここで下車。その一部は、昔ながらのローカル線に乗り換えて島の中部に向かうことになる。

トラムの路線図

これが車内に掲示されているカリアリのトラムの路線図。駅(停留所)間の所要時間も書かれているのが、昔のイタリアでは想像できない親切さだ。
赤で示されているのが1号線、青が2号線で、両者の乗り換え駅なっているのがゴッタルド駅。右から2つめだ。
右端がポリクリニコ駅で、この2駅間が2008年に新設された。それ以外の路線は、以前からあったサルデーニャ鉄道の路線である。

シュコダ社製車両の車内

開業当時から走るシュコダ社製車両の車内。座席が異様に少ない。
全車両が横向きシートだが、ロングシートではなくて個別の座席になっている。

CAF社製車両

ゴッタルド駅をぶらぶらしていたら入線してきた最新のスペインCAF社製車両。
実は、このゴッタルド駅近くには、かつての車両基地を転用したサルデーニャ島鉄道博物館があって、蒸気機関車を含む歴史的車両が保存されている。以前から訪問を楽しみにしていたのだが、何年も前から改装中のようなのだ。駅員に尋ねたが、やはりまだ開館していなかった。

旧型ディーゼルカー

博物館に行けなかった代わりに、時刻表を確認して、ライトレール化されていないローカル線に途中まで乗ってみることにした。
すでに16時をまわっていたので、通学の中高生がかなり乗り込んできた。
いざ、落書きだらけの旧型ディーゼルカーで島の中部へ出発である。

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  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
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