サルデーニャ鉄道の旧型車に乗車
サルデーニャ鉄道の旧型ディーゼルカーは、戦前に開発された軽量気動車「リットリーナ」の流れを汲む車両で、イタリア国内でも現役で走っているのは、もうここくらいになってしまった。線路の幅は950mmの狭軌だ。
ゴッタルド駅を出たときには満員だった車両も、駅に止まるたびに客が減っていった。
トラムタイプの新型車両は、ゴッタルドから2つめのセッティモ・サンピエトロ(Settimo San Pietro)駅まで乗り入れており、そこまでは電化されているが、そこから先、終点のイージリ(Isili)まで60kmあまりは非電化区間となる。
ところで、サルデーニャ島を走るバス、トラムなどは2008年に発足した公共企業体arst社(州政府が株主)に統合され、この路線を運営していたサルデーニャ鉄道(Ferrovie della Sardegna)も、2011年までに完全に統合されたそうだ。
ゴッタルド駅を発車してしばらくすると家並みが途切れ、いかにもサルデーニャ内陸を感じさせる荒涼とした大地が車窓に広がる。
これは、牧草地とオリーブ畑。
隣のボックスには、スケートボードを抱えたアメリカ人らしき若い男性が乗り込んでいた。
途中の小さな駅で降りていったのだが、何をしているのだろうか。
スケートボードの合宿か英語の先生か、勝手な想像をめぐらす私であった。
乗った車両は途中のドリアノーヴァ(Dolianova)止まり。
ドリアノーヴァ駅まではほぼ1時間おきに走っているが、その先は3時間に1本ほど。今回は時間の関係で、そこから引き返すことにした。
イージリまでは1990年に乗ったことがあるし、今回は妻という同行者がいるので自重した。
左が私たちの乗ってきたリットリーナ。
奥地からやってきたのが右側のディーゼルカー。こちらもグラフィティと呼ばれるペイントだらけだった。
緑深いドリアノーヴァ駅での交換風景である。
次の上り列車までは1時間ほど。それまでドリアノーヴァの町をぶらぶらすることにした。
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