« 水戸街道 取手宿の残り香 | トップページ | 水海道の町並みをぶらぶら(下) »

2022-06-13

水海道の町並みをぶらぶら(上)

利根川の小堀(おおほり)の渡しが定休日だった5月25日水曜日、そのまま帰るのも惜しいので、関東鉄道常総線に乗って茨城県常総市水海道(みつかいどう)に向かった。鬼怒川の水運で栄えた町である。
常総線の写真を撮りに降りたことは何度もあったが、こんなに渋い町並みがあるとは不覚にも知らなかった。

220612a

水海道駅前から線路に直角に伸びる駅通りの途中にあった「岩見石版印刷所」。
横から見るとごく普通の日本家屋なのだが、この正面が異彩を放っている。

220612f

さらに進むと、駐車場の壁から隣の店から、昔の映画のポスターがびっしり。
どうやら、昔ここにあった「宝来館」という映画館を偲ぶものらしい。

220612b

昔は栄えただろうこの商店街も、今やシャッターが閉まったままの店が大半を占めている。
突き当たりを左右に走る「大通り」が見えてきたあたりに、駅通り商店街華やかなりしころを偲ばせるアーチが架かっていた。

220612c

大通りにある江戸屋薬舗は、江戸時代から薬草をはじめとしてさまざまな商品を取り扱った廻船問屋。この建物は、1859年に建てられたものとのことで、外壁は1階が煉瓦貼りで、2階が黒漆喰仕上げなのがおしゃれだ。

220612d

これも大通りに面した旧報徳銀行水海道支店。報徳銀行は統廃合を経て関東つくば銀行となって、この建物は常総市が譲り受けたとのこと。関東つくば銀行はその後の合併で筑波銀行となっている。

(つづく)

« 水戸街道 取手宿の残り香 | トップページ | 水海道の町並みをぶらぶら(下) »

ニッポンぶらぶら歩き(東京、沖縄以外)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 水戸街道 取手宿の残り香 | トップページ | 水海道の町並みをぶらぶら(下) »

著書

  • 辞書には載っていない⁉ 日本語[ペンネーム](青春出版社)
  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
無料ブログはココログ

.