水海道の町並みをぶらぶら(上)
利根川の小堀(おおほり)の渡しが定休日だった5月25日水曜日、そのまま帰るのも惜しいので、関東鉄道常総線に乗って茨城県常総市水海道(みつかいどう)に向かった。鬼怒川の水運で栄えた町である。
常総線の写真を撮りに降りたことは何度もあったが、こんなに渋い町並みがあるとは不覚にも知らなかった。
水海道駅前から線路に直角に伸びる駅通りの途中にあった「岩見石版印刷所」。
横から見るとごく普通の日本家屋なのだが、この正面が異彩を放っている。
さらに進むと、駐車場の壁から隣の店から、昔の映画のポスターがびっしり。
どうやら、昔ここにあった「宝来館」という映画館を偲ぶものらしい。
昔は栄えただろうこの商店街も、今やシャッターが閉まったままの店が大半を占めている。
突き当たりを左右に走る「大通り」が見えてきたあたりに、駅通り商店街華やかなりしころを偲ばせるアーチが架かっていた。
大通りにある江戸屋薬舗は、江戸時代から薬草をはじめとしてさまざまな商品を取り扱った廻船問屋。この建物は、1859年に建てられたものとのことで、外壁は1階が煉瓦貼りで、2階が黒漆喰仕上げなのがおしゃれだ。
これも大通りに面した旧報徳銀行水海道支店。報徳銀行は統廃合を経て関東つくば銀行となって、この建物は常総市が譲り受けたとのこと。関東つくば銀行はその後の合併で筑波銀行となっている。
(つづく)
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