城下町越前大野の碁盤の目の道をひたすら歩く
勝山からバスでやってきたのは福井県でも最大の広さを誇る大野市。越前の小京都とも呼ばれる町で、私にとってはじめての訪問である。
中心部の手前、町の北側に位置する大野三番でバスを下車。片側1車線の道路の両側には、味わい深い商店が建ち並んでいた。
そんな商店の1つがこれ。看板が印象的な鮮魚店「大亀屋」で、仕出し料理もやっているようである。「九頭竜川名産鮎粕漬け」「鮎寿司」が唾液腺を刺激する。焼き鯖も名物らしい。
あとは、足の向くまま碁盤の目状の道をあっちに行ったり、こっちに来たりとブラタカシ。
上の写真は、石灯籠が並ぶ、その名も「石灯籠通り」。
これは「源平酒造」。軒下に掛けられた看板が色鮮やか。酒を買って帰りたいところだが、まだ先があるので自重した。
そして、織田信長から所領を与えられた金森長近が建てたという越前大野城に登る。天守は1968年に再建されたものとのこと。山の上にある城までは階段と坂道の連続で、ひいこらいって必死に登った。この日は空気が澄んでいて眺望は抜群。
武家屋敷が残る地域から越前大野城を振り返る。日本3大「天空の城」なんだとか。最近はなんでも「天空の~」という愛称がつけられて食傷 気味とはいえ、雲海の上に顔を出している城を見ると、確かに素晴らしいとしかいいようがない。
これは町の中心部あたる七間通り。立派な商家が並んで朝市で賑わうという。観光の目玉でもあるが、昼下がりだったので人通りも少なく静かだった。
建物は修復されて道もきれいに整備されているが、電柱が残されているのがご愛嬌。もっとも、むしろ生活感があっていいのかもしれない。もっとも、並行する広い国道(六間通り)のほうが電線地中化されているのは、いま一つちぐはぐな感じがする。
これは七間通りに面した薬屋の看板。「一子相傳」という語句が魅力的。きれいな看板であることから、最近になって新調したのだろうか。さきほどの源平酒造もそうだが、大野ではこうした歴史的な看板があちこちの店で掲げられているのは楽しい。
もう2時をまわっていたので昼飯難民になりそうだったが、古民家レストラン「茶屋おがまち」に突入。庭を眺めながら貸切状態で遅いランチをとることができた。舞茸丼御膳は福井風のおろし蕎麦と味噌汁もセットになって1100円とお得。さらに 舞茸天を増量(+100円)したら、とんでもない量になった!えび天もついていて大満足であった。
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