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2021-11-21

丘上都市ガンジで遭遇した結婚式

間があいてしまったが、2017年のシチリアの旅の続き。
ニコジーアの次に向かったのは、ニコジーアから西に20kmほどに位置するガンジの町である。

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ここは、実に見事な丘上都市なのだ。左右1km、奥行き500mくらいの丘の上に、家がびっしりと建っている。遠くから眺めると、まるでジオラマかミニチュアのよう。丘上都市はイタリアに数あれど、ここは規模といい美しさといいベストの部類に属するといっていい。

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行政区分でいうと、ニコジーアやスペルリンガはカターニア県だったが、ここガンジはパレルモ県である。
ニコジーアとガンジを結ぶ路線バスがあるので移動は問題ないと安心していたら、日中にガンジに向かう便は、学校のある日だけ運行することが判明。まだ9月初旬で夏休みだったので、バスは動いていなかったのだ。
ニコジーアのB&Bのオーナーに相談して、ガソリン代プラスアルファくらいの値段で乗せてもらい移動することができた。

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ホテルは丘の中腹にあった。まさに町の中心部である。
時刻は午後3時すぎ。宿に荷物を置いて散歩に出ると、なにやら教会の周辺がすごい人出である。

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ビシッとスーツやドレスに身を包んだ人が行き来しているのを見て、結婚式だとわかった。
だが、いくら待ってもなかなか教会の中から人が出てこない。しびれをきらして近くを散歩して戻ってくるころになると、なんとなくあたりが騒がしくなった。

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この写真は、教会の前でコメで絵を描く女性。
そして、ようやく新郎新婦が教会から現れると、クラッカーが鳴って大騒ぎである。

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このあとに、新郎新婦の写真撮影などがあって、まだまだ興奮は続くようであった。
教会を取り囲む人びとは、みな関係者かと思っていたら、新郎新婦の登場を見たところで少しずつ散っていった。単に結婚式を見物に来ていた人が多かったようだ。

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上の写真は、たぶん結婚式があろうがなかろうが、教会の前に集まって世間話をしているヒマな親爺軍団である。+

さて、ここガンジには1泊だけの予定である。時間がもったいないので、日が出ているうちに丘の頂上までひたすら散歩してみた。

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前日までの曇り空から一転して、ようやく晴れた。
傾いた太陽がガンジの町を照らすなか、ホテルのある中腹と丘の上を2往復ほどした私たちであった。

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