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2021-11-29

ガンジの町の遠景写真と60体のミイラ

イタリアに丘上都市は数あれど、ガンジほどの規模でびっしりと丘上を覆っている町は見たことがない。
しかも、そこに多くの人が住んでいて、近代的な暮らしをしているのが興味深い。
そんなガンジの外観を写真に撮ろうと丘を下っていったのだが、下の写真が撮れる場所まで往復するのが大変だった。ほとんど登山といっていいくらいだ。
宿(旅行者用アパート)はこの中腹に位置する。

ガンジ

下の写真は、宿の窓から撮ったもの。
いくつもの部屋があって清潔で新しい! しかも、目の前の通りが町一番の目抜き通りだった。
この写真の遠くに見えるふもとまで往復したのである。

ガンジ

当たり前だけど下りは楽だった。
町を横切る車道はかなりの坂道で、丘の頂上からふもとまで、いくつもヘアピンカーブを描いている。
そんなカーブに駐車していたフィアット500。

ガンジ

車道とは別に、歩行者用の階段の道もある。
9月だからシチリアはまだまだ真夏。さすがにバテた。
ちなみに、妻は疲れが出たのか、風邪気味だというのでアパートで昼寝をしている。

ようやくふもと近くまで降りてきたのが下の写真。
確か、もう1、2回ヘアピンカーブを曲がると、パレルモ行きのバスが通う国道になる。

ガンジ

そして、ようやくガンジの全体像が見えるようになった。
あまりに感動して、山ほど写真を撮ってしまった。フィルム時代だったら大変なことになっただろう。

ガンジ

さらに全景を撮ろうと歩いていると、馬がやってくるではないか。
「この土地ではまだ馬が現役なのか!?」と思ったが、そうではなかった。乗馬クラブの人たちらしい。
あちらも、こんな場所で東洋人にいきなりカメラを向けられて、さぞ驚いたことだろう。

ガンジ

夕方のパレルモ行きバスの時刻まで宿を使っていいというので、午後も荷物を置いて町を上から下までなめるように一周した。
妻も元気が出てきたというので、午後の散歩に同行。
下の写真は、前日に結婚式が行われていたた聖ニコロ教会。

ガンジ

内陣の装飾も立派なのだが、なんといっても度肝を抜かれたのが、地下にあるクリプタ(地下聖堂)である。
そこだけは有料になっているのだが、なんとそこには歴代の司祭60人のミイラが安置されていた。

ガンジ

しかも上のポスターのように、服を着て立った姿で収まっているのだ。
ミイラ好きな妻はいたく気に入ったようである。ちなみに、地下聖堂は撮影禁止。
ポルトガルで見たしゃれこうべ満載の聖堂も驚いたが、ここはそれ以上の不気味さであった。

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イタリアの旅 北から南まで」カテゴリの記事

コメント

西洋の教会では骸骨をよく見ますよね。南米あたりでも家の中に祖先の頭蓋骨があったりして、そのあたりは文化の違いなんでしょうね。それでも、ミイラ60体に囲まれたのは気味が悪いとかしかいえませんでした。

十数年前のことですが、カリアリの街を散策していた時、修復中の教会で作業をしていた男性に、何故かユダヤ人の頭蓋骨を見せてもらったことを思い出しました。

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