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2021年9月の2件の記事

2021-09-20

祭りの夜のニコジーア

ちょうど、ニコジーアではお祭りの日だったようで、前回の動画に出てくる音だけの花火も、その一環だったようだ。
宿でひと休みしていたら、前の通りから賑やかな太鼓の音が聞こえてきた。
顔を出して眺めたのが下の写真である。

行列の先頭は太鼓を鳴らす少年3人。複数の太鼓をまるで無節操と思われるタイミングでドンドンジャカジャカと鳴らすのは、シチリアの民俗音楽のCDで聴いたことがある。
CDに録音されていたのは別の町だったが、あちこちに残っているのだろう。
「あれは、この町のオリジナルだよ」と、翌日バールで知り合った男性に教えてもらった。

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行列には地元の人たちが参加しており、最後尾は聖職者たちとマリア像である。
左上にある看板は、B&Bのもの。星3つというのは盛りすぎで、せいぜい2つの設備だなあ。

食事に出かけて、町の中心部でもこの行列に出会った。全部で3分というちょっと長い動画だが、下に貼っておこう。
長い長い行列のあと、ちょうど2:00あたりで、ようやく小型トラックに載せられたマリア像が登場する。

 

そして、晩飯のレストランへアポなし突入。ホテルもない町なので、レストランの数もそう多くない。
一番の人気という店は、なんと休業期間中。しかたがないので、もう一軒の評判がいい店を訪ねた。
味は十分に満足。店にテレビがあるのもイタリア仕様。ヒマなときにそれを店主が見ているのもイタリアあるあるである。

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食事をとる先は限られているのか、この店でB&Bの女性に遭遇。
知り合いの女性と夕食に訪れたようである。

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食後に、もう一度遠景の夜景を拝みに町外れへ。
レストランがあったのは、画面左端の中央あたり。B&Bは、そこから撮影地点との中間あたりである。

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2021-09-17

古きよきイタリアを思い出すニコジーア

2017年のシチリアの旅の続き。
カターニアからバスでやってきたのは内陸のにあるエンナ県のニコジーアという町である。
エンナには2000年に行ったことがあるが、ここは初めての訪問だ。日本語のネットではなかなか町の情報が得られず、nocosiaで検索するとキプロスの首都ばかりがヒットする。
それでも、丘の上に広がる町の遠景の写真が気に入って、そのあとに行く予定のガンジへの途上に位置することもあって、ここに宿泊することに決めたのだった。

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ニコジーアはそこそこ大きな町なのにもかかわらず、宿泊施設がわずかしかない。しかも、ホテルがなく、B&Bが3、4軒あるだけで、しかもこのときに営業したのは2軒だけだった。
あまり見どころのない町なのかと思ったのだが、近隣のスペルリンガにも行きたかったので新市街にあるB&Bを2泊予約したした。

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B&Bで待っていたのは30代後半くらいのカップルである。
──いや、行ったときには不在だったから、入口に書いてあった携帯の番号に電話をして、鍵の暗証番号を聞いて私たちが先に建物に入って待っていたのである。
男性はパラグアイ出身だそうだが、南米人によく見られるいい加減さはなく、バランスのとれたイタリア人そのものだった。女性は、なかなか知的で愛想もいい美人である。

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男性は、日本文化に強い興味があるようで、簡単な漢字も知っていた。私としては、日が沈む前に旧市街の全景を見たかったのだが、なかなか解放してくれない。最後には、イタリア語で忍者の由来まで説明しなくてはならなかった。

とてもほのぼのとした30分以上を4人で過ごしたのち、私と妻は夕日が旧市街に当たるところを見ることができた。それが下の動画である。犬の鳴き声、教会の鐘の音、花火の音が入っている。
画面に見える2つの丘のうち、左側の丘の頂上にある教会まで登って撮ったのが、最初の2枚の写真である。

その後、旧市街の中心部に突入。そのときに通るのが、下の2枚の写真の道だが、これが国道なのだ。
イタリアの国道というと、広い道を車がすっ飛ばしていく様子を思い浮かべるが、ここはこんなに狭い。しかも、バイパスでなく、町の中心を貫いているのが興味深かった。

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夕食前で人の行き来が一番多い時間帯なのだが、なんだかやけにおっとりしている。
私が1981年に初めてイタリアに来たときに感じたような雰囲気であった。

使い古された表現ではあるが、まるで時間が泊まったかのような町だ。もっと小さな村ならばそんなところもあったが、これだけの規模の町で21世紀のイタリアでこんな素朴さを残している町は初めてのような気がする。

「大き過ぎず、小さい過ぎず、ちょうどいい規模の町だね!」
翌日、B&Bの男性に言うと、「そうだろう、そうだろう」と納得してくれた。

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そして、道の先で突き当たるのが下の写真の広場である。ここが町の中心だ。道はこの手前で急カーブし、この広場をかすめて遠ざかっていく。
ほどほどの広さの広場の周囲には、そこそこ立派な建物が建っているのが、やはりイタリアである。
そして広場には、南イタリア名物の親爺軍団が集っていた。テーブルの上にはビールが載っていたり、何も載っていなかったり。

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こんな町に東洋人の夫婦が旅行で訪れるなんて、さぞかし珍しいことだろう。
そんな私たちに対して、特別な好奇心を見せることはないが、しかし興味を示している感じ。妻がカメラを向けると、おじさんたちが揃って立ち上がったり手を振ってくれたりする。

到着して2時間も経っていなかったが、一気にこの町が好きになってしまった。
バックに見える岩山には翌日に登ることにして、宿で疲れをしばし癒したのち、晩飯に出かけることにした。

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