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著書

  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『ひたすら眺めていたシベリア鉄道』(私家版)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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2021年2月の1件の記事

2021-02-23

ムスタンからポカラへの恐怖の道程(中)

土砂崩れによる不可抗力とはいえ、日本で1時間も待たせられたらいらいらしてくるところだが、ムスタンにいると「まあ、そんなこともあるだろう」とおおらかな気持ちになる。
周囲の雄大な風景を見ていると、待つ時間が苦にならないからだろう。

やがて、アンナプルナの美しい姿が目に入ってきた。

アンナプルナを眺めながら

ごつごつとした石が転がっている道を、四駆はかなりのスピードで走るものだから、連続ロデオ状態である。
さすがに疲れるので1時間に1回くらいは休憩を入れる。
車は、アンナプルナが見える小さな村の一軒家の前で停まった。
すると、運転手が降りていって家の前に立っていた女性と話をしている。

運転手の親戚の家

「運転手さんの親戚の家なんだって」と同行のネパール人M氏。
誰かに渡すものなのか、小さな包みを受け取って戻ってきた。

砂ぼこりをあげて走る

この道は、ムスタンとポカラを結ぶ大動脈である。
なにしろ飛行機は1機に20人くらいしか乗れないし、風が強くなる午後は飛ばない。だから、辺境の道ではあるが、そこそこ交通量がある。
とはいえ、でこぼこの細い道をよくこんなスピードで走れるのかと感動するほどだ。

街道沿いの村

ときに沿道に現れるのどかな村々の様子が楽しい。
これは、作業に疲れて休憩しているのか。屋根上の2人である。

絶壁の上を走る

だんだんと、谷は深くなり、道幅は狭くなる。
ところが、車はスピードを落とさずに走っていくのだ。
ちょっと道を踏み外すと、まっさかさまに谷底へ一直線であることは疑いがない。

難路の連続

もっとも、最初のうちこそ多少の恐怖心があったが、だんだんと慣れてくるから不思議なものだ。
恐怖心よりも、連続ロデオ状態に我慢するほうに気をとられていたからかもしれない。
いまこの写真を見て、「よくこんな道を走ってきたものだ」と改めて背筋がぞくぞくしてきた。

食堂からの眺め

やがて、この日のランチの場所へ。
小さな滝に面したわずかな平地に、いかにも田舎風の2階建てのレストランがあった。
「最近開業したようなんですよ。ネットで調べておきました」とM氏。
この前後は崖道の連続だから、ここで食べないと、あと2時間は食事にありつけなかっただろう。

私たちは、風通しのよいテラスに陣取った。もちろん、食事はダルバートしかない。
目の前の街道を、車が行き交う。
それにしても、こんなバスがあの狭くて恐ろしい道を走っていくのである。
ときにはバス同士のすれ違いもあるだろう。
路線バス好きの私だが、さすがにここでは乗りたくないと思ったものである。

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