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2019-10-20

新しい道ができていた──『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』から(1)

10月はじめに刊行された拙著『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』 (青春出版社)のなかから、新旧の対照が興味深いポイントを紹介したいと思います。販促もかねて……。

さて、今回は「新しい道ができていた」という話。
この2カ所とも、1990年代の撮影なので、それほど古い写真ではありませんが、今回行ってビックリ! 新しい道ができていて、すっかり変わっていました。
まあ、正確にいうと、「行ってビックリ」ではなく、「行く前にGoogleストリートビューで事前チェックをしてビックリ」なんですが。

まずは、鹿児島県南さつま市坊津(ぼうのつ)。鑑真和上の上陸地として知られる町内の坊地区の1990年と2019年の比較です。
斜面に狭い道がくねくねと続き、国道226号線のネックとなっていたのですが、2019年になると、たまたま写真を撮っていた場所にバイパスが開通していました。
背後の山並みと、右手奥の建物(お寺?)の屋根で、同じ場所だとわかります。南さつま市坊津1990年

南さつま市坊津2019年

次は、東京都東大和市芋窪の1994年と2019年。青梅街道が片側1車線と狭くなっている区間で、いかにも武蔵野を思わせる雑木林が見えます。
この2枚の写真の間で、多摩モノレールが上北台まで開通。そこから北に延びる芋窪街道が、ちょうど写真を撮った地点で青梅街道に突き当たっていました。

東京都東大和市芋窪1994年

東京都東大和市芋窪1994年2019年

最後は、天草下島へのフェリーが発着する長崎県南島原市口之津(旧口之津町)の1990年と2019年の比較。町の南東にある集落へ向かう道は狭く、大型車両は通行できなかったのですが、なんばん大橋という橋ができていたのにびっくり。
写真というものは、とやかく理屈をいう前に、まず撮っておくものだと改めて納得。大きな橋に見えますが、道幅は3mで大型車のすれ違いはできません。

長崎県南島原市口之津1990年

長崎県南島原市口之津2019年

ちなみに、この本の企画の経緯や撮影の裏話については、ダイヤモンド社のダイヤモンドオンラインに「六本木、京都、福岡…昭和から令和への「定点写真」に見る都市の移ろい」と題して(題を決めたのは私ではありませんが)、セルフ紹介文を書きましたので、おひまなときにご覧ください。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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