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2019年3月の2件の記事

2019-03-20

ポルト旧市街は大人のテーマパークだった

長々と続いた2019年9月のスペイン・ポルトガル旅行の最終回である。
リスボンもよかったが、ポルトもまた楽しめる町であった。
あえて、これまで旅行したことのある町に例えれば、ベルギーの町というイメージか。
乗り物好きとすると、新旧さまざまなスタイルの公共交通機関が動いているのが楽しい。
前回紹介したメトロのほかに、旧型のトラムが3系統残されている。
ポルトの旧型トラム
何も調べずに来たものだから、旧市街を散歩していたときにレールを見つけたものの、初日はいくら歩いても電車をすれ違うことなく、もう廃止されたのかと思っていた。
最終日になって、ようやく電車が走っているを見つけて、小走りにあとを追いかけた私たちである。
集電装置はボールなので、ドン・ルイス一世橋に近い22系統の終点では、方向転換のために下の動画のような「ポール回し」も行われていた。
乗務員は、かなり太めの30代くらいと思われる女性一人。
車と人でごったがえしている旧市街の急坂を、絶妙なコントローラーさばきで運転していた。よほど神経を使う仕事だろうから、あまり愛想がないのはやむをえないだろう。
料金は1.5ユーロだったか。22系統は30分おきの運転で、乗客の大半は観光客。それでも、途中から地元のおばさんが乗り降りしていた。
190313b
ちなみに、このドン・ルイス一世橋をわたるのはメトロ。トラムは渡らない。
さて、歩いて橋の上側を渡ると、橋のたもとから川沿いに降りるロープウェイがあった。
反対側のたもとにはケーブルカーがあり、乗り物好きにはたまらない。
190313c
この日は週末とあって、外国人だけでなくポルトガル人も繰り出して、まさに川沿いはテーマパーク状態であった。
ここにはポルト・ワインの酒蔵もあり、見学ツアーに予約してから、近くの店に突入。
隣のテーブルのお客さんにならって、私たちも真っ昼間からポルト・ワイン飲み比べ!
190313d
酒蔵見学をしたり裏通りを歩いたりしているうちに、いつしか陽も傾いてきた。宿がある対岸に戻るためにまたロープウェイでは芸がない。
20分おきくらいに行き来している渡し船を利用してみた。まさに、乗り物三昧である。
190313e
対岸もまた、人でごったがえしている状態。
とはいえ、ポルトガル人の穏やかさなのか、それほどうっとうしさを感じないのは意外であった。

190313f

夜に訪れた若い主人が営む小さなレストランや、そこで飲んだミネラル感たっぷり塩味が感じられる白ワインや、深夜までライブを楽しんだ宿の隣のスタンドバーなど、ポルトの思い出は書いていたらきりがないので、このあとたりでおしまいとしたい。
そして、すでにポルトガルから帰ってきてから半年もたつのだが、今も毎日の仕事のおともにファドのCDをかけているのである。

2019-03-10

ポルトの心地よい喧騒にひたる

すっかり間が空いてしまいましたが、ポルトガルの旅の最後の町、ポルトの話。

コインブラからは、特急アルファペンドラーレに乗って、1時間半くらい。名前からして、振り子式の列車なのだろう。どこか垢抜けないスタイルだが、昔のポルトガルの鉄道とくらべたら素晴らしい変化である。
リスボンで指定席を買うのにこりたので、今度はネットで予約。車内の検札では、Eチケットを印刷した紙も不要で、タブレットを見せたが、それも必要ないという。名前だけ尋ねられておしまいであった。

クレリゴス教会/Igreja dos Clérigos

大変だったのは、ポルトの駅から宿までである。
妻が「疲れたからタクシーで行きたい」というので、ポルトの駅前で待ったのだが、待てど暮らせどタクシーがやってこない。
長距離列車が停まるポルト・カンパーニャ駅は中心から外れているので、重い荷物を持って歩くわけにもいかない。

やむなく、不機嫌な妻とその重い荷物を引っ張って、なんとか200mほど離れたメトロ(というより、どちらかというとトラム)の駅まで移動。4駅乗って、さらに20分ほど歩いて旧市街の宿に着いた。

あとで知ったのだが、なんとタクシー運転手がストライキをしている日だったのだ。
宿の人も気の毒そうな顔で迎えてくれた。

アズレージョが美しいポルト・サンベント駅

宿にした旅行者用アパートは、世界遺産にもなっている旧市街の北側にある。
ちょっと殺風景だったポルト・カンパーニャ駅周辺とは打って変わって、味わい深い建物の数々に魅了された。

最初の写真は、宿からほど近い場所にあるクレゴリス教会とその塔。
「はじめて訪れた町では、まず高いところに登る」
この行動規範を守って、翌朝早くにここを訪れて、塔から町を見下ろした。

ポルト・サンベント駅構内

2、3枚目の写真は、町の中心部にあるポルト・サンベント(Porto São Bento)駅である。
アズレージョ(青タイル)が美しい建物はポルトガルじゅうにあるが、とくにここの構内は素晴らしかった。
近郊電車がたまに発着するだけの駅だが、利用者の何倍、いや何十倍もの観光客で賑わっていた。

せっかくならば、長距離列車もこの駅まで乗り入れてほしいものである。
行き止まり式のホームなので使い勝手が悪いのかもしれないが。

観光客で賑わうドン・ルイス1世橋を渡るメトロ

そして、一大観光スポットであるドン・ルイス1世橋(Ponte Luís I)の近くで撮ったのがこの写真。
橋は2段になっていて、上段にはメトロが通っていた。
このメトロは都心では地下に潜り、郊外では外を走る。まさにLRTの見本といっていい路線である。
空港にも延びていて、旅行者の使い勝手もいい。

こんな便利な鉄道が、日本の地方都市にあればいいのだが……と思うことしきりであった。

ポルト旧市街のアパート

さて、宿泊したアパートの室内がこれである。
建物の外側は、旧市街とあってどうということのないものだが、中はきれいにリフォームしてあった。

こんな宿ならば1週間くらい泊まりたいものだが、今回は2泊だけ。

旧市街の真夜中の喧騒!

夜になって、どこかに軽く飲みに行くところはないかと思っていたら、まったく心配なかった。
なんと、宿の前の道に面して、何軒ものビア・バーや軽食屋が並んでいるではないか。
飲み屋街のまっただなかに泊まったようなイメージである。

そして、夜遅くに店を出てびっくり。
土曜の夜とはいえ、まさに道路を埋めつくすような人出なのである。
宿のテーブルの上に耳栓が備えられていた理由がよくわかった。
人の声は、明け方4時ごろまで聞こえていた。

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