ジョグジャカルタ 古い顔と新しい顔、昼の顔と夜の顔
ジョグジャカルタは、日本でいえば京都のような古都である。
しかも、周辺にはボロブドゥールをはじめとする遺跡が数々あって、昔から観光客も多い。
だからだろうが、よい意味で観光客慣れしている感じがする。
また、町の規模はソロよりも大きいのだが、市内の交通はそんなに激しくない。
とくに、市内をめぐるバスは頻繁に運転されており、これが交通渋滞の緩和に役立っているのではないかと想像する。路線図はネットでも見ることができて、観光客にも便利だ。
そんなわけで、市内散歩やボロブドールに向かうバスターミナルの行き帰りにも、有効に市内バスを使うことができた。
最初の3枚の写真は、ジョグジャカルタ駅の北東側にあるトゥグ塔付近の市場の様子。
トゥグ塔というのは、交差点の中央に立つモニュメントなのだが、とくに大きいわけではなく、外国人にはいま一つピンとこない。
でも、インドネシア人にとっては王宮や重要な寺院を結ぶ直線の中央に位置しているとかで、ジャワの中心のような存在なのだとか。
無理やりたとえれば、日本橋の道路元標のようなイメージか。全然違うけれど。
で、その交差点のまわりには、さまざまな店舗や屋台があって活気に満ちていた。それでいて、乱雑すぎることもなく、ほどほど清潔なようで、暑くさえなければ散歩にうってつけである。
果物屋の前でカメラを遠慮がちに構えていたら、店の関係者らしきお姉さんがポーズをとってくれたのが、2枚目の写真である。
下の写真は、いかにも仏壇に供えるような花だけを売っている店である。
さて、ジョグジャカルタの中心部は、駅の南東にあるマリオボロ通りだ。
たぶん、近年になって整備されたのだろう、歩道は広く電線も地中化されている。
大型ショッピングモールもあって、地元の家族連れやおしゃれな若い人も行き交っている。
20年くらいに前に来た人が見れば、びっくりするんじゃないだろうかと、勝手に想像した。
そんなマリオボロ通りを、南に向かって15分ほど歩いていくと王宮に突き当たるが、そのあたりはまだ道路工事中で、昔ながらの店も目に入る。
この写真は果物屋。ドリアンがこれでもかとぶら下げてある。
また、道沿いの公園らしき場所には、こんな小型ディーゼル機関車が保存してあった。
おそらく、島内の製糖工場で使われていた車両だろう。
きれいに塗装されて、周囲もきちんと整備されているのが印象的だった。
そして、夜もマリオボロ通りに繰り出す我々。
写真の左側に見える建物がショッピングモールで、日本へのお土産はここで買うことができた。
そして、ビールを求めてネットを見ながらたどり着いたのが、この脇道。
安宿が並んでいる通りで、外国人旅行者の姿もちらほらと見かけた。
それにしても、イスラム教徒が多数を占めるインドネシアでは、ホテル以外でビールを飲むのにホントに難儀する。
夕方になると、あちこちから、道端の露店でサテ(焼き鳥)を焼くいい香りがしてきて、思わず座りたくなるのだが、なんと客は紅茶(たぶん)で焼き鳥を食べているのである。
暑い日の夕方、仕事帰りに焼き鳥といったらビールが欠かせないと個人的には思うのだが、ここではそうではない。しかも、お茶は甘いのである。たぶん。
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