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2016-05-02

大阪 鶴橋駅周辺をぶらぶら歩く

多忙のため、しばらくごぶさたしてしまいました。
4カ月にわたって全力を尽くして連載していたシベリア鉄道横断記も無事に終わり、しばらくシベロスに陥っていたのに加えて、たまっていた仕事を片づけるのに時間がかかってしまいました。

世の中はすでに大型連休に入っていますが、ブログ再開のリハビリとして、4月上旬に訪問した大阪での話から。

鶴橋駅改札口付近

新大阪駅のすぐ北にある江坂あたりで仕事があったのは4月5日のこと。
昼過ぎに仕事は終わったのだが、日帰りするのももったいないので、自腹で宿をとって大阪散歩。
こんなことができるのは、フリーランスの特典である。

鶴橋駅改札口付近

まず向かったのが、鶴橋。
同じ大阪環状線の駅でも、京橋や天王寺周辺が垢抜けしてしまったのにくらべて、ここはまだまだディープな雰囲気が楽しめる。
なにより駅の改札を出ると、どの方向に行くにも薄暗い高架下を歩かなくてはならないのが不気味でおもしろい。
東京付近で現在これに匹敵するのは、かなり規模は小さいけれど、鶴見線の国道駅くらいか。

鶴橋駅前の商店街

駅前広場という概念を打ち破る狭苦しい場所には、売店、立ち食いうどん・そば屋、本屋、喫茶店などが軒を連ねている。
そこから、一番賑やかそうな方向にあるのが、アーケードの「鶴橋商店街」。狭い道の両側には、主に朝鮮・韓国食材の店が建ちならんでいる。

鶴橋駅前の商店街

東京の上野にもコリアンストリートのようなものはあるが、比較にならない賑わいである。
それに東京では日韓、日朝の微妙な関係といったうっとうしいことを意識してしまいがちだが、ここ鶴橋は少なくとも旅行者の無責任な目からは、とってもおおらかなので救われる。

鶴橋駅付近

これまでの訪問と違って、今回は欧米系の観光客が目立った。
商店街をぶらぶら歩いていたり、ベンチに座ってソフトクリームなんかを食べていたりして、ちょっとした国際的な観光地である。
彼らにとっては、私が南イタリアに行ってアルバニア人やギリシャ人の末裔が住んでいる村を見て喜んでいるような感じなのかもしれない。

鶴橋駅付近

日が出ているうちにもう少しまわりたいので、カウンター式の焼肉屋に入りたいのを我慢して、私は再び大阪環状線の客になるのであった。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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