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2015-05-26

海洋博公園内を素通りして渡久地へ

汗をかきながら備瀬から10分ほど歩くと、右手に大きな駐車場が見えてきた。海洋博公園だ。
ここまでの歩道ではほとんど人影がなかったのだが、公園内を覗くと人でごった返しているではないか。
その対比が、どうにも不可思議で非現実的に思えたのであった。

渡久地港

私の目的地は道をさらに直進して、本部(もとぶ)町の中心地である。だが、そこまではまだ5kmあまり残っているから、歩いて1時間。一方、ここで次のバスまで待っても、やはり1時間以上ある。
さて、どうしようかと公園の中央ゲートを見ると、「本日は入場無料(美ら海水族館を除く)」という看板が出ているではないか。
時間は13時少し前だったか。「せっかくだから、バスが来るまで園内で涼んでいくか」と思って、門をくぐることにした。

渡久地港

門の中は、まったくの別世界であった。
通勤時間帯の新宿駅とはいわないが、少なくとも駒込駅よりは多い人びとが、あっちへ行ったりこっちへ来たり。
イベント広場周辺ではエイサーをアレンジしたような太鼓と踊りの音楽が響き、そばでは甲高い声で中国語を話す団体が大喜びで写真を撮っていた。

そんな様子を見ているうちに、素晴らしいアイデアがひらめいた。
──そうだ、ここには安くていい移動手段があるじゃないか!
地図を見ると、海洋博公園の敷地はとてつもなく広いのだが、園内を巡回する電気バスに乗れば、2kmほど離れた南ゲートまで100円で行けるのだ。
そして、南ゲートまで行けば、目的地までの半分近くまで達したことになる。

渡久地

私は、お祭り広場のイベントを横目に見て、美ら海水族館前の混雑を尻目に、家族連れにまじって小さな巡回バスの客になり、植物園もやり過ごして南ゲートから徒歩で出場したのであった。

このときの時刻は14時近く。結局、南ゲート近くの食堂で沖縄そばを食べることにしたので、残りの3kmは歩かずにバスを待つことにしたのだが、久しぶりの見事な頭の回転に自画自賛、自己満足にひたることができた。

渡久地

さて、前置きが長くなったが、今回の写真は本部町の中心地である渡久地(とぐち)である。
渡久地は小さな湾のようになっていて、漁港もあれば水納島へ行く高速船も出ている。

町はずれの本部港からは鹿児島、奄美大島、那覇、伊江島などに向かう船が出ているが、こちらは渡久地から2kmほど南に位置している。

渡久地

渡久地の湾の奥まったところには、無数の鯉のぼりならぬカツオのぼりが翻っていた。
トップの写真である。
聞けば、5月の連休には「カツオのぼり祭り」というのがあるとのこと。
ちょうど、そのころにカツオの初水揚げなのだそうで、観光客もずいぶんと訪れるらしい。

渡久地

しかし、この日は週末なのに町のなかに観光客らしき人はいなかった。
でも、中心部の飲み屋や商店を見ると、かつてはずいぶん栄えたのだろう。いや、まだそこそこ客がいるから店は営業を続けているに違いない。

そもそもなぜ、私が渡久地にやってきたのかというと、以前、母、弟、妻、義母を引き連れて美ら海水族館を訪れたときに、弟の運転するレンタカーでここを通過したからである。
その渋い町並みに、私はいたく心を動かされた。だが、さすがに「ここで降りて町並みを見学しよう」とは言えなかった。
せめて、表通りでアイスクリームでも売っている店が1軒でもあれば、降りる言い訳ができたかもしれないが。

そのときに、再訪を誓ったのである。
10年近くたって、ずいぶん変わってしまったのではないかと心配していたが、少なくとも雰囲気はまったく変わりがなかった。
もっとも、それが地元の人たちにとって、よいことなのかどうなのかはわからない。

渡久地

町をぶらぶらしているうちに、日はどんどんと傾いていった。
私は、渡久地15時39発のバスに乗り、名護のバスターミナルに戻っていったのである。

これで、3泊4日の沖縄旅行も大団円となるのだが、あと3回ほど、おまけの記事に付き合っていただきたい。

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コメント

拡大してみたところ、星型の針金にびっしりと豆電球らしきものがぶら下がっていました。ゆえに、夜は輝くのでしょう。
ちなみに、「サロン 順子」というお店です。ikeさんもぜひいかがですか。店のやっている時間に訪ねてみて、結果をブログで教えてください。
なお、「採用 ホステス若干名」とありました。

下から2番目の写真ですが、夜になったら星形のネオンが輝くのでしょうか。
この建物、とても不思議です。ちぐはぐなデザインのようで、妙に風景に溶け込み、調和がとれてる印象を受けます。

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