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2015-05-28

改修工事はじまる那覇バスターミナル、そして壺川の機関車

那覇バスターミナルは、ゆいレール旭橋駅のすぐそばにある。
ここを起点として、沖縄本島各地に路線バスが出発し、構内には各社の事務室や休憩所などが設けられていたのだが、改修工事にともなって閉鎖となっていた。

那覇バスターミナル

戦前は沖縄県営鉄道の起点である那覇駅がここにあったという。
レール幅の狭い軽便規格の鉄道だが、北は嘉手納、東は与那原、南は糸満まで走っていた。
それが1945年の地上戦で破壊されてしまい、それ以来ゆいレールの開通まで沖縄には鉄道が存在しなかったのである。
(ゆいレール=モノレールが鉄道であるかどうかは議論が分かれるだろうが)

葉っぱの形をした構内には、つねにバスがぎっしりと待機して、ひっきりなしに発車していったのも、今は思い出である。
こんなことなら、もっとターミナルの写真をとっておけばよかった……というのは、いつもの後悔だ。

かろうじて、2007年に3枚ほど撮ったものの1枚が下の写真。

2007年の那覇バスターミナル

工事が終わって、どんな形になって現れるのか、楽しみではある。

最近、沖縄では「わった~バス党」(私たちバス党)という路線バス乗車促進のキャンペーンを開始した。
交通渋滞や環境問題を考えて、みんなもっとバスに乗ろうということである。あちこちでポスターも目にした。
私も微力ながら貢献したつもりでいる。
また、私が帰った直後の4月27日から、ICカード「オキカ」が各社のバスでも使用できるようになった。
今回の旅でも、運賃支払いのために、バスの所要時間がかかってしまった例を何度も目にしたが、これで少しは解決するかもしれない。旅行者にとっても多少は利用しやすくなるのではないかと思う。

壺川東公園

さて、鉄道ファンにとって、那覇で忘れてはいけない巡礼の地が、ゆいレール壺川駅から徒歩5分ほどのところにある壺川東公園である。ここは、前述した沖縄県営鉄道の那覇駅と壺川駅の中間にあたるそうで、加藤製作所製の小さなディーゼル機関車が保存されている。
じつは、この機関車は沖縄県営鉄道のものではなく、南大東島でサトウキビ運搬のために働いていたディーゼル機関車なのだ。

すでに南大東島の軌道は廃止されてしまったが、私が大学生のころはまだ走っていた。
撮影に行きたかったが、さすがに遠く、時間もカネもかかる。
それでも、サトウキビの収穫時期にはアルバイトを募集しており、島までの交通費も支給されると聞いて、本気で行こうかと考えたこともあった。
「でも、アルバイトに忙しくて写真を撮る時間はあるだろうか」なんていう悩みもあった。
今思うと、行っておけばよかったかな。

ゆいレール2005年

ところで、ゆいレールの車内放送は、各駅ごとに「安里家ユンタ」や「てぃんさぐの花」などの沖縄の歌や民謡のBGMが流れて楽しいのだが、この壺川駅は「唐船(とうしん)どぅーい」なのだ。
カチャーシーのときに必ず流れるアップテンポの民謡で、車内で「チャンチャ、チャチャチャチャ……」と鳴り出すと、どうしても体や足が動きそうになる。

ましてや、沖縄の人が耳にしたら、動かないではいられないと思って、ここを通過するたびに、地元の人らしき乗客を探してこっそり観察している。
だが、残念ながら、まだこの曲で体を動かしている人を見たことがない。ましてや、車内で踊りだす人もいない。

──やっぱり、電子音じゃなくて三線じゃないといけないのかな。
そう思うのだが、本当に踊りだす人が出たらいけないから、あえて電子音なのかもしれない。
もしかすると、開通直後は、思わず体を動かす人が続出したのではないかと、私は密かに思っているのである。
(ゆいレールの写真は2005年に撮影したもの)

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コメント

ゆいレール、楽しいですよね。
それまで、那覇の町を上から見られる場所は限られていたでしょうから、とっても新鮮だったと思います。
最近、首里から西原まで延長することが本決まりになったそうです。
完成したらまた乗りにいかなくては。

ゆいレール、大好きです。
最初に乗った時は、先頭に座りたくて
用もないのに首里まで行ったり来たり。

駄菓子さんに言われるまで、停車駅で民謡が
流れていたことをすぐには思い出せず
よ〜やく、そうだった!!と

沖縄に何度も行ってくださり、貴重な写真を
残してくださってありがとうございます。
那覇バスターミナル、改修しているんですね。
懐かしい〜

備瀬のフクギ林の写真に癒されます。

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