那覇:栄町市場でてびちそば
大型連休を前に、4月22~25日に、沖縄に3泊4日の旅をしてきた。
JALのマイレージが期限切れになってしまうというので、久しぶりの無計画な旅行。
決めていたのは、最初の2泊をコザの安ホテルにしたことくらい。
結果的に、なかなか中身の濃い旅になったのである。
さて、那覇空港に着いたのは昼前のこと。コザに向かう前に、那覇市内をぶらぶらすることにした。
時間もないので、行き先は勝手知ったる栄町市場、農連市場、開南あたり。
荷物を空港のコインロッカーに預けて身軽になり、モノレールに乗って安里へ。
腹ごしらえを兼ねて、まず向かったのは栄町市場である。
ディープな商店街として知る人ぞ知る存在だったが、ここ数年はかなりメディアでも取り上げられるようになった。
おかげで、一時は風前の灯とも思えた行く末だったが、そこそこ人が来ているようで、多くの店が健在なのは喜ばしい。
ここで働くおばちゃんたちのコーラスグループだかダンスグループだかが結成されたという話を聞いたが、そんな進歩的なニュースなど微塵も感じさせないほど、十年一日のごときのんびりとした雰囲気が保たれていたのは幸甚である。
名カメラマンだったら、ここで働くおじいやおばあに肉薄して、素晴らしい写真を撮るところだろうが、私はただの通りすがりである。親しい関係でもないのに、いきなりカメラを向けるわけにもいかない。というわけで、こんな中途半端な写真しか撮っていないのである。
栄町市場には、何軒もの食堂があるのだが、今回入ったのは玉の屋という沖縄そば屋。
初めて入るにはちょっと度胸のいる入口周辺だが、なかに入れば、ごく普通の沖縄の食べ物屋である。
いや、よく見ると、おばちゃんは濃いめの眼鏡をかけて強面だし、店のなかは所狭しとものが置かれていてかなりディープではある……。
ソーキそばでも食べようと思ったがメニューにない。そこで、てびちそばを注文。てびちとか足てびちというのは、豚足のことである。
数分後におばあが持ってきてくれたそれは、そばが見えないほど豚足が盛られて600円。
店構えや、おばあの面構えとは相反して、とても上品な味付けで、おいしゅうございました。
おばあも強面ではあるけれど、けっして無愛想というわけではない。濃い眼鏡も、単なる白内障の対策なのかもしれない。
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