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2014年12月の2件の記事

2014-12-20

『鉄道黄金時代 1970's』発売!!

イタリア旅行の報告の途中ですが、新刊のお知らせをいたします。
12月19日、拙著『鉄道黄金時代 1970's ディスカバー・ジャパン・メモリーズ』が発売になりました。

『鉄道黄金時代 1970's』表紙

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1970年。
大阪で万国博覧会が開催され、
それに続いて国鉄のキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」が始まった。
駅には人びとを旅へ誘う新鮮なイメージのポスターが飾られ、
テレビでは「遠くへ行きたい」という番組が人気となった。

あのころ、私たちは何を見ていたのか。
本書は、まだ見ぬ「美しい日本と鉄道」を求めて日本中をさまよい歩いた鉄道探検記。
蒸気機関車を追い、ローカル線を乗りつぶし、森林鉄道やトロッコを発見。
当時の雰囲気をありのままに切り取った写真とともに、さまざまなエピソードか語られ、
過酷だけど楽しかった当時の旅が、いきいきとよみがえる。
ディスカバー・ジャパン時代の鉄道風景を1冊に。

いつでも撮れそうで、結局、撮り損なってしまった光景が、ここにあります。
模型にしたくなるような車両と駅の写真も豊富。

●目次
序章 鉄道趣味人の1970年代
第1章 国鉄
第2章 私鉄ローカル線
第3章 路面電車
第4章 森林鉄道・トロッコ・専用鉄道
終章 あの向こうには何があるんだろう?
────────
288ページの分厚い本に、数百枚もの写真と当時のエピソードをつづる文章があれこれ。
鉄道本に名を借りた一人の少年の成長物語でもあり、写真論でもあり、もしかすると思想書でもある、と本人は真剣に思っています。

安くはないのですが、重さは600グラム近くあるので、読後はダンベル代わりになります。
ぜひ、お手にとってご覧ください。

『鉄道黄金時代 1970's』カバー

発売を記念して、「日経ビジネスオンライン」に関連コラムを短期連載しています。
タイトルは、「高倉健の名作×鉄道マニア」。
健さんの映画を4本取り上げて、そこに出てくる鉄道の話題について書いています。
周囲の固い記事のなかにあって、完全に異彩を放っています。
合わせてごらんください。

第1回は「『駅 STATION』 衝撃のラストシーン
ラストシーンが衝撃だと感じるのは、一部の鉄道マニアだけかもしれませんが……。

2014-12-09

アオスタ: フェニスの古城と不思議なフランス語表記

また、間が空いてしまったけれど、イタリア旅行の続き。
でも今回は、前の記事でバールの城砦を紹介したついでに、2012年に訪ねたフェニス(Fènis)の城の話。
フェニスはアオスタから東へ10km強の距離にあり、アオスタとバールの中間くらいに位置している。

ここには14~15世紀ごろに原型ができたという城がある。
古い城の原型を保っているために、観光客にも人気が高い。

フェニスの城

アオスタとトリノを結ぶ鉄道からは少し外れているが、アオスタのバスターミナルからは直通のバスが走っている。
ここは、とくに地理的にも近いフランスからの観光客が多く、私が訪ねた2012年6月には、フランス人の団体客と遭遇した。

フェニスの城

写真でもわかるように、まるでおとぎの国にでも来たような外観が楽しい。
フェニスの村自体は、新しい家が建ち並んでいるだけの、なんの変哲もないところだが、そのなかにあって、ここだけが異次元の空間のように見える。

フェニスの城

残念ながら城の内部は撮影禁止だったのだが、予想に反して質素なものだった。
きらびやかなお城のイメージはまったくなく、どの部屋も素朴な感じで、ヨーロッパの田舎の庄屋さんの家という印象であった。
もっとも、昔はもう少し意匠を凝らした家具や絵画などが置かれていたのかもしれないが。
城のいわれについて、そのときにいろいろ学んだのだが、2年もたったら忘れてしまった……。

フェニスの教会

城は小さいので30分もあれば十分に回れる。
あとは、ぶらぶらと村のなかを散歩。すると、こんな教会があった。外面に壁画が大胆に描かれている。

フェニスで見た看板

そして、なによりも印象に残ったのがこれ。
村の施設を記した看板なのだが、この地方では当然のようにイタリア語とフランス語が併記されている。
ところが、なかにはどう見てもフランス語とは思えないものが交じっている。
下から3つ目、「area attrezzata」というイタリア語はあまり見たことがなかったが、「テラスのある区域」ということで、キャンプ場のことなのか。
それに対して、「tsantè de bouva」とは、全然フランス語っぽくない。

フェニスからヌスへ

いくら時間をつぶしても、次の帰りのバスまでには1時間以上あるので、鉄道駅のあるヌス(Nus)の町まで歩くことにした。
直線距離で1kmあまりだと思って、「軽いぜ」と思っていたら、遠回りの道しかなく、結局2km以上を歩くことに。
しかも、真夏の日差しが真上から照りつける時間帯だったので、かなり体力を消耗してしまった。

Nusは、イタリア語風に「ヌス」と発音するのも聞いたし、フランス語風に「ニュ」と発音するのも聞いた。
どちらにしても、地名にしては短すぎるので、文章のなかで埋もれてしまって聞き取りにくそうである。

駅は、前回のバールと同じく普通列車も半数以上が通過。
結局、いい列車がなく、30分おきに国道を走るバスに乗ってアオスタに帰って来た。

ヌスの町のなか

最後の写真は、ヌスの町で見かけた街路の標識である。
少なくとも、イタリア語でも標準フランス語でもなさそう。
アオスタのフランス語は、南フランスのオック語系(プロバンス語系)のものだと聞いたが、それなのだろうか。
語頭に「L」が重なるのは、バルセロナ近辺のカタルーニャ語やイギリスのウェールズ語で見たことはあったが、ここにもあるとは知らなかった。「Hopeutaill」は病院なのだろうか。
こんな発見もあるから、ぶらぶら旅は楽しい。

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