三陸縦断の旅2: 気仙沼から陸前高田へ
陸中松川から再び大船渡線に乗り、現在の終点となっている気仙沼へ。
本来の大船渡線は、さらに三陸海岸に沿って北上し、大船渡市の盛(さかり)まで通じているのだが、津波の被害のために、バスの代行運転となっている。
気仙沼駅前から発車するバスはBRT(Bus Rapid Transit)と呼ばれるもので、日本語では「バス高速輸送システム」と訳されている。
だが、少なくとも気仙沼から陸前高田までは、一般道を走るので普通の路線バスとちっとも変わらない。
乗るときに整理券を取って、降りるときに料金表を見て料金を払うのも同じ。
ただ、バスも停留所のポールも新品で、停留所名には鉄道と同じ扱いのために「駅」と記されていたのが違う点である。
と、能書きはこのくらいにして、まずは約20分の乗り換え時間を利用して、気仙沼駅付近の町並みをめでた。
気仙沼は20年ぶりの来訪である。そのときは、港から船に乗って沖にある大島に向かったのだが、そのついでに撮った市街地の写真が1枚だけあった。
その写真にあったのが、上の写真に写っている木造3階建ての立派な「松屋旅館」である。
残念ながら現在は営業をやめているようだが、20年前と同じようにそこにあった。
まだまだ気仙沼の市街地には魅力的な建物が多くあったのだが、バス発車の時間が近づいてきた。
例によって、無計画にぶらぶらしていたら時間がなくなってしまい、帰り道の遠さにあせってくる。駅までの距離の2乗に反比例するように徐々にスピードを増し、最後は駆け足で駅前に戻ってきた。
やってきたのは、なかなか派手でおしゃれな車体色をしたこのバス。
盛行きのこのバスに乗って、まずは陸前高田に向かう。
ちなみに、恥ずかしながら今の今まで気仙沼は岩手県だとばかり思っていたが、じつは宮城県であることを初めて知った。一関も大船渡も岩手県なのでそう思っていたのだが、大船渡線は気仙沼付近だけ宮城県の北端を通るのであった。
気仙沼の市街地を出て港付近まで出ると、あちこちに津波の爪跡が見えてくる。
やがて、車窓には更地が広がり、トラックや重機が忙しく立ち働いている様子も見えてきた。
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