三陸縦断の旅10: 田野畑から久慈へ 北リアス線の車窓
小本から田野畑までの振替バスは約30分の道のり。
ここで、この日4回目の乗り換えにして、最大の1時間7分という待ち合わせ時間となる。
とはいっても、駅の付近には岬に囲まれた平井賀という小さな集落があるだけ。町の中心部はここから4kmほど内陸の国道45号線沿いにあるらしい。また、リアス式海岸の豪快な様子が眺められる北山崎は、ここから海岸沿いに10kmほど北上しなくてはならない。20年前に行った当時は路線バスがあったと記憶している。
結局、1時間あまりを駅周辺でぶらぶら過ごすのだが、そこで目にしたのが上の光景。
一瞬、「水門の上に三陸鉄道の車両が保存されている?」と思ったが、よく見ると水門の上の構造物(管理用か?)に色を塗ったものだった。ややデッサンは狂っているが、うまく窓の配置が合っていてユーモラスだ。
写真の右側が海、奥が平井賀の集落。これもよく見ると、ある高さより下の部分に更地が広がっている。海抜でいうと10~15mくらいだろうか。
同じバスに乗ってきた10人ほどの客の大半は、同じようにぶらぶらと1時間を過ごし、ようやくやってきた久慈行きの折り返し列車の客となった。
久慈からの列車にはかなりの乗客が乗っていて、ほぼ全員が小本行きのバスに乗り換えていった。どうやら、その多くは大人の休日倶楽部パスの利用者のようだ。
田野畑を15時52分に発車した列車は、途中の堀内駅で3分ほど停車。ここは、NHKの朝ドラ「あまちゃん」に袖ヶ浜駅として登場した駅とのこと。海の眺めがいいし、3分の停車は乗客サービスである。
私は、けっして「あまちゃん」は好きではないのだが……というよりどちらかというと苦手なのだが、妻が毎朝テレビをつけてしまう。だから、いやでも耳に入ってきたもので、概要とあらすじはほぼ知っている。
生来のへそ曲りの性格なので、そのまま車内にとどまってもよかったのだが、せっかくの乗客サービスである。
夕暮のホームに降りて、バーチバチ写真を撮ったのであった。
上の写真は、ちょっと気取って「車窓風景」らしくしてみた。
堀内駅を出るとまもなく、「当線で一番高い橋です」との放送があって、今度は橋の上で30秒ほど停車。
海側の景色もよかったが、山側の景色もまた上等であった。窓をちょっと開けて撮ったのがこの写真である。
久慈には16時40分着。8分の待ち合わせでJR八戸線に乗り換え。この日最後の乗り換えである。そこからまた1時間40分ほどかけて、八戸市の中心部近くにある本八戸駅へ。
結局、この日は釜石から本八戸まで乗り換え5回、待ち合わせ時間を含めて約7時間50分の旅であった。
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