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2013年11月の2件の記事

2013-11-04

江夏の21球 生テレビ写真

楽天の勝利で日本シリーズが終わった。
久しぶりに見応えのあるおもしろい日本シリーズだった。
巨人もしっかりと悪役を演じたところがさすがである。
悪役にしてはちょっと迫力に欠けたけれど、迫力がありすぎると楽天に勝ってしまっただろうから、あのくらいが適当だったのだろう。

日本シリーズの江夏

さて、日本シリーズで印象深いエピソードというと、1979年の広島カープ対近鉄バファローズ。
第7戦の9回裏、江夏が迎えたサヨナラ負けの危機だろう。
のちに、山際淳司氏が「江夏の21球」としてレポートを書いたことで有名になった。

じつは今回の写真2枚は、まさにそのときに自宅のテレビで撮ったナマの写真である。
そんな歴史的なエピソードになるとは知るよしもなく、なかなか緊張する場面じゃないかと、思わずカメラを取り出したのだ。
「テレビって、写真で撮るとどうなるのかな」という好奇心もあった。

日本シリーズの江夏

自宅にはカラーテレビが入っていたが、これは私の個人用に伯父がくれた白黒テレビである。
大正12年生まれの伯父は電気技術に明るく、真空管、ブラウン管、抵抗、コンデンサーなどを秋葉原で買ってきては、テレビを一人で組み立ててしまうような人だった。
もちろん、ラジオなどは朝飯前。昭和30年代で、すでに個人でオシロスコープを買い込んでいた。
そんな伯父の部屋は、いつもハンダづけの臭いがしていたものだった。

さて、江夏の21球なのだが、カープファンでもないのに、私はあまりにも息が詰まりすぎて途中でテレビを見るのをやめてしまった。再びスイッチを入れた直後、あのスクイズ外しが起きたのである。

2013-11-02

金沢: 尾山神社での「三文の徳」

今回の金沢行きは仕事だったので、町をじっくり散歩するゆとりはなかったが、それでも時間を見てあちこちをぶらぶらした。
仕事が終わった翌日、宿を出て香林坊のほうに向かって行く途中、立ち寄ったのが前田利家を祀る尾山神社。
金沢に来るたびに、この正面の道を行ったり来たりしていたのだが、境内に足を踏み入れたのはこれが初めてである。

尾山神社の巫女さん

踏み入れるきっかけとなったのが、この二人の巫女さん。
竹箒で階段の掃除をしていたのだが、袴の色が朝日を浴びて鮮やかに目に映った。
これに引き寄せられて、ふらふらと階段を上っていってしまったというわけだ。

ここでふと思った。神社にいる女性がミコならば、男性はマコなのか……。
なんていうギャグは、もはや50代後半以降の人にしか通じないであろう。
(「ミコ マコ」でググればわかります)

尾山神社のカラス

金沢の中心部にありながら、境内は思いのほか広い。
そして、もっと意外だったのが、このカラス。なんと、拾ったパンを手水場で洗っていた。
清潔好きなカラスなのか。それとも、水に漬けたほうが食べやすいのか。
近寄って写真を撮っても、まったく意に介さないのには驚いた。

尾山神社の神門

表通りから見えるのはこの「神門」である。
神社っぽくなくて、なんとも不思議な形をしていると思っていたら、明治時代にオランダ人の設計によって建てられたのだそうだ。
和洋漢折衷の門の最上階にはステンドグラスがはめ込まれている。
そして、現在の形で尾山神社がつくられたのも、明治になってからだと知った。
いろいろとためになった金沢の朝の散歩だった。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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