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2013-04-07

山岳都市・長崎の丘で探したもの

個人的に、長崎は日本一の山岳都市だと思っている。
長崎駅に降り立ってぐるりと眺めわたすと、東にも西にも山の斜面にびっしりと建物が並んでいる。
これで、山頂に教会の塔でも建っていれば、イタリアの山岳都市そのものなのだが、残念ながら大浦天主堂も浦上天主堂も標高の低いところにある。

立山町遠景

さて、もう旅行から1か月も経ってしまったが、長崎滞在2日目の話である。
行き先は立山町。駅前のすぐ東側にある丘に広がる町である。
長崎駅前からバスに乗ると、狭い道を右に左にカーブしながら約20分ほど。丘の上にある終点の立山町に到着した。

立山町からの眺め

朝には雨があがるという予報だったが、10時になってもまだ小雨が残っていた。
それでも、丘の上からの眺めは結構なものである。グラバー邸からの眺めもいいが、あちらはまさに絵に描いたよう。それに対して、ここはかなり生活感が漂っていてなかなかよい。

立山町高部

この写真の右下に階段が写っているが、こうした階段が"下界"に通じていくのもまたよい。
もっとも、一番下から歩いて登ってくるのは、ちょっと御免こうむりたいところである。
階段付近には車道もないから、付近に住んでいる人は、さぞかし大変なことだろう。

立山町南斜面

ところで、この日の目的は、立山町の頂上に行くことだけでなくて、もう一つあった。
それを探しに、私は丘の南斜面にまわることにした。
幸いなことに雨もやんで、散歩にはまずまずの陽気である。

目的の場所は、だいたい地図で目星をつけていたのだが、なにしろ階段とくねくねの路地の連続である。
降りる階段を1本間違えると、道に迷うこと必定だ。
一度降りたら、もう登る気にはならないだろう。
そこで、見通しのよい尾根道の車道から、じーっと目をこらして斜面を眺めていると……。

立山町南斜面

あった!
上の写真の赤で囲んだ場所である。

130405f

そこを拡大したのがこの写真。
はたしてこれがなんであるか。詳しくは次回へ。

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コメント

私はまだPitiglianoもSoranoも行っていないので、トスカーナのマレンマ地方からラツィオの北西部は穴なんです。いつか時間をかけてまわらねば! 長崎の階段路地の写真は次回にでも。

そうなんです!ローマから近いし…と後回しにしていたけど、日程の都合で急遽行ってみるか、と。
実際は地下鉄→私鉄→バスを乗り継いでなので、滞在時間は僅かでした。でも気持ちはのんびり。田舎満喫。

gatticelliさん、お帰りなさい。
カルカータですか! いいなあ。まだ行っていないけれど、行きたいリストに載っている町です。
ローマから近いところって、いつでも行けると思って(そんなわけないのに)後回しになってしまうんですよね。

おおっ…!思わず長崎に出かけて、階段迷路で迷子になりたい願望に駆られました。
実はイタリアの山岳都市CALCATAから帰国したばかりです(現在帰宅中)。

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  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
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  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
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