福岡・博多の町をぶらぶら歩き
午後に乗る予定の列車には時間があったので、博多の町をぶらぶらと歩くことにした。
西新から地下鉄ではなく、あえてバスに乗って中州までやってきた。
町を知るには、ただひたすら歩いてめぐるか、せめてバスで周囲を眺めながら移動するのが個人的な原則である。
那珂川を越えると、そこは博多区中州。夜に賑わう町ではあるが、白昼堂々歩いてみるのもオツなものだ。路地に入ってみると、まるで夜に備えて休養をとっているかのような静けさであった。
さて、中州というぐらいだから、橋を2回渡ると対岸に出る。
ホテルでもらった地図をたまに開きつつも、あてもなくぶらぶらと歩いていると冷泉町というところに出た。
「れいぜいまち」かと思ったら、「れいせんまち」と呼ぶらしい。確かにこちらのほうが順当な読みである。
そこで見かけた不思議な店がこれ。
店の前には、「クリーニング」と染め抜かれた幟が立ち、日除けにも「だるまクリーニング」と書かれている。だが、日除けをさらによく見ると、「青果 食品/美しさ・大切に まかせて、あんしん/だるまクリーニング/○○食料品店」とある。
はたして、クリーニング屋なのか食料品店なのか、それとも両方を兼ねているのか、じつに不思議である。店に入って確かめてもよかったのだが、なかが暗いのでやめた。
さて、そこからすぐのところに博多の氏神である櫛田神社があるらしいので、足を運んでみた。
かの有名な博多祇園山笠の祭事を行う神社であり、山笠の出発点ということで境内には飾り山が置かれていた。
それはそれで見事で、境内の雰囲気もいいのだが、何よりも気に入ったのは神社の南側にある狭い道の雰囲気である。歩行者専用の50mほどの短い道で、参道というほど立派ではなく、しかし土産物屋や食べ物屋が雑然と並んでいる。
親子なのか、単なる近所のおじさんと小学生という関係なのかはわからない。
私は、この中年男性が少年に近づいていく途中からマーク。椅子に座る前にパチパチと2枚。座ってからも背後から近づきつつさらに2枚。そして、図々しく前にまわってさらに2枚、そうして、この偽ヒューマニステックな写真が仕上がったのであった。
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今回は福岡・博多をさらっとなでただけの散歩でしたので、次回はもっとディープなところまで足を伸ばしたいと思います。
唐津街道を歩いていくというのもいいかな(笑)
投稿: 駄菓子 | 2013-03-27 05:15
こんばんは!せっかく博多にいらしてたのに、残念でした。
あの道ですね!私もお気に入りです。昭和な雰囲気…というか。端っこの方には電気店もあるんですよ、なぜか。
投稿: POOh! | 2013-03-26 20:48