横浜・たそがれ 山下公園経由で元町の喫茶店「無」へ
行列や人込みが苦手な私にとって、有名寺社への初詣は縁がないのだが、どこにも出かけずに寝正月を決め込んでいると、どうも家人の機嫌が悪くなる。
さすがに、結婚して十何年にもなるとそのくらいは学習するので、今年は3日に連れ立って横浜に行くことにした。
当初は鎌倉に行くつもりだったのだが、例によってもたもたしているうちに午後になってしまって断念。横浜駅に着いたときには、すでに日が傾いていた。
それでも、せっかくだからと、横浜駅の「きた東口」を出て、水上バスでまず赤煉瓦倉庫へ。
以前から気にはなっていたが、初乗船である。駅前~赤煉瓦倉庫が580円というのは安くないが、何事も経験である。
船の窓から見る港の景色は広々として爽快であった。
上の写真はiPod touchで撮ったもので、写りがいまいちなのはしかたがない。
でも、窓の桟に置かれたお獅子がお茶目。
赤煉瓦倉庫に着いたころには、もう日没間近。適当に店を見たのち、山下公園から元町へ向かうことにした。
山下公園に向かう高架の道は、かつての貨物線である。
改装なった大桟橋を見て、「今から30年前に、ここからソ連のナホトカに向けて出航したんだよ」と、家人に向かってお決まりの昔話をはじめる私。
ずっと工事中だった「象の鼻」もすっかりきれいになっている。
振り返ると、ひんやりと乾燥した空気のなかで、みなとみらい地区の光景が鮮やかに目に映った。
これは、iPod touchで撮るのはもったいないと、かばんからごそごそとLumix GF1を取り出す。
レンズは評判の単焦点20mm(35mmフィルム換算で40mm)。極薄のいわゆるパンケーキである。
普段はあまり気づかないのだが、こうして特殊な状況で写真を撮ると、やはりズームレンズとは違いが出てくるなあ。
前にも書いたことがあるが、夜景の写真はあまり公開しないことにしている。誰が撮っても同じになるし、そこそこきれいになるからね。それでいて、ただきれいなだけということになりがちなので……。
とまあ、言い訳しつつも、思った以上にきれいに写ったので、お屠蘇気分であえて公開する私である。
山下公園を抜け、中華街をぶらぶらと通過。元町で、バーゲンのコート(それでもなかなかのお値段)を購入し、そのまま行きつけ(といっても3カ月に1回程度だが)の喫茶店「無」に。
マスターと新年をことほいだのち、おいしいコーヒーとチーズをいただいたのであった。
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