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2012年3月の2件の記事

2012-03-18

東武曳舟駅:両隣の駅名が変更になった駅

東京スカイツリーの竣工があって、最寄りの駅名が「業平橋」から「とうきょうスカイツリー」に変更になった。
この駅名変更がああだ、こうだという話は、面倒なので取り上げる気はないが、これによって在原業平の知名度がガクッと落ちるのが心配である。

なにしろ、現在の業平橋というのは、大横川というせいぜい幅10メートルほどの運河に掛けられた橋の名前に過ぎないからだ。しかも、業平橋あたりでは、その大横川が埋め立てられている。
今後、業平橋という名前が、人びとの口にのぼる機会は格段に少なくなるだろう。

1979年曳舟駅にて

まあ、それでも副名称として、駅名票のカッコのなかに「(業平橋)」と小さく残されたというから、まあよしとするしかないか。

ちなみに、1987年には、隣の隣にある玉ノ井駅が東向島駅に改称された。
こちらも、副名称として玉ノ井が残されたが、今も残っているのだろうか。

というわけで、その間にある曳舟駅(私の実家があるところ)は、両隣の駅名が変わったことになる。
上の写真は、その曳舟駅で1979年の10月か11月に撮った写真である。
ちゃんと駅名票が写っているのがミソである。偶然だけど。

2012-03-06

東京駅八重洲口・長距離パスターミナル

東京駅の改装工事とういと、丸の内側の赤煉瓦駅舎の復原(「復元」ではなくて「復原」という字にこだわっているようだ)工事が知られているが、八重洲口側も徐々に工事が進んでいる。

なかでも、この先がらっと変わりそうなのが、JRの高速バスが発着する長距離バスターミナルだ。

東京駅八重洲口パスターミナル

そもそも、ここは「長距離バスターミナル」というには、あまりにも貧弱な発着所である。
駅の腹に寄生して、ようやくバスが停まっているというありさま。
日本の長距離バスターミナルは貧弱なところが多いが、東京はとくにそうだ。
東京駅だけでなく、新宿駅西口のターミナルなんて、よくあんな路地を大きなバスが曲がれるもんだと思うくらいである。

東京駅八重洲口パスターミナル

池袋なんて、ターミナルがなくて、高速バスもみんな道路で乗り降りする。
東京駅も、JR以外の長距離バスは駅につけることができずに、広い道の反対側で乗り降りしなくてはならない。

さて、そんな東京駅八重洲口の長距離バスターミナルも、工事によって少しはマシになりそうである。
すでに、切符売り場や待合室が新しくなっていた。

東京駅八重洲口パスターミナル

だが、勝手なもので、もうすぐ新しくなってしまうかと思うと、今の狭苦しいターミナルが、どこか味わい深く感じてくる。
たぶん、移転の直前には、新聞にでも取り上げられて、物好きな人たちが名残を惜しみにやってくるに違いない。それとも、何も報道されることなく、ひっそりと姿を消していくのだろうか。

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著書

  • 社会人に絶対必要な語彙力が身につく本[ペンネーム](だいわ文庫)
  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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