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2011-12-25

夏の思い出・山形県長井(上)

寒くなると思い出すのが、夏の心地よい暑さのこと。
けっして心地よかったわけじゃないが、今の寒さから逃れたい。

今年も押し詰まったところで、夏に書き損なった山形への日帰り小旅行の話である。
7月18日、その日も35度近い暑い日であった。
妻とともに、JR東日本が発行した「東北応援パス」だったかを買って、まず向かったのは長井である。
いわゆる山形新幹線に乗って、赤湯で下車。山形鉄道に乗り換える。

右は奥羽本線のローカル電車。
写真の左が山形鉄道のディーゼルカー。かつての国鉄長井線である。

赤湯駅

赤湯から20分ほど、沿線でもっとも大きな町である長井で降りた。
さて、真夏のさなか、どこに行こうかと考えていると、妻が駅の隣に貸自転車があるのを発見した。
こんな暑いときに自転車に乗るのは自殺行為だと思ったのだが、彼女は乗るといって聞かない。

やむなく、もらった観光地図を片手に、市街地を隅から隅まで走ることになるのであった。

兜づくりの民家

まず目についたのが、中心部にあったこの茅葺きの民家。兜づくりである。
これを大きくしたような家が田麦俣という山の中の村にあって有名なのだが、こんな町なかにあるとは思わなかった。
田麦俣にもぜひ行ってみたいなあ。

葉茶屋

さらにそこから地図を見ながら、通りを南下。
これは、葉茶屋である。こんな家がところどころに残っているのだから、以前はかなり賑わった町なのだろう。
町を貫く最上川の海運で栄えたに違いない。

山一醤油

これは、その並びにあった山一醤油。
店の手前に並んでいるのは、もちろん砲弾ではない。
素焼きの瓶を逆さまにして置いてあるのだった。

当日は店が閉まっていたのが残念だった。
そこで、ちょっと店の横を拝見。
山一醤油の看板

なかなか素敵なホーローの看板である。
さらに大胆になって、奥を覗き込むわれわれ。
醸造所や酒造所というのは、どこも味わいの深い建物が多い。

山一醤油

まだまだ、旅ははじまったばかりであった。
(つづく)


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著書

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  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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