神楽坂裏にたたずむ象2頭
日曜日は、久々に神楽坂に行く用事があり、そのあとで、ぶらぶらと江戸川橋まで散歩をした。
お決まりのコースである。
そんないつもの散歩道でも、目をこらしているといろいろと発見があるものだ。
今回は、赤城下町を貫く細い道を歩いていたときのこと。
なぜか、前を歩く人が、道とは思えない場所を次々に曲がっていく。
おかしいなと思って覗き込むと、「あかぎ児童遊園」とあった。小さな公園の入口だったのだ。
とはいえ、曲がっていったのは大人ばかり……。
じつは、この狭い児童遊園が、神楽坂方面への抜け道になっていたのだ。
そして、そこで見つけたのが、この象のすべり台である。
象の鼻の部分がすべり台になっているところまでは思いつくかもしれないが、それが上下2頭になっているところが凝っている。
しかも、上の象は牙があって、下はない。夫婦なのだろうか。
表情も微妙に違っていて芸が細かい……ような気がする。
上に立ってみると、意外に傾斜がきつい。
小学校低学年までなら、かなり度胸がいるかもしれない。でも、高学年になったら、すべり台なんかで遊ばないだろう。いや、今どきは、低学年の子もすべり台で遊ばないのかな。
私はといえば、すべりたい気持ちを抑えて、階段をくだっていくことにした。
それにしても、この一帯は、すぐ近くに神楽坂があるとは思えないほど、ひそやかな町である。
そんな町にたたずむ象2頭は、場違いなようでいて、なんの違和感もなくなじんでいた。
いや、トップの写真をよく見たら、と、手前に象がもう1頭いた。
最後の写真は、象のすぐそばの家並みである。
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