東池袋・昭和の香り漂う「日の出町商店街」探訪(下)
そして、道は左に大きくカーブする。
そこにあるのが、つたに覆われたこの「あんぱちや」。化粧品店というか雑貨屋である。
じつは、このあたりから商店会の名前が、「日出優良商店会」から「共盛会」に変わる。
町名が変わるわけでもなく(どちらも東池袋五丁目)、理由はわからない。旧町名が変わるのかと思って、古い地図を調べたが、どちらも日出町一丁目である。
そうそう、古い地図を見てわかったが、この周辺は戦災で焼け残ったのだ。
周囲が焼けたなか、この商店街のあたりが、島のように焼け残っている。
もう少し広い範囲で見ると、この近くで焼け残った地域として、大塚の坂下通りあたりと、雑司ケ谷一丁目がある。
さて、500mつづく商店街もいよいよ終わり近く。メインストリートに斜めに交差する道があり、その角にあるのが、この八百勘。
とんがっているのは、広角レンズのせいではない。四つ角の鋭角の側に店があるために、こんな感じなのだ。店内の配置も難しいだろうなあ。
そして、その反対側の鋭角にあるのが、このフードショップいいづか。コーヒーから海苔からお菓子から、さまざまな食品を売っている。
隣の鈍角のところには肉のマルサンという店があった。さきほどの八百勘と合わせて、この小さな四つ角の周囲、半径30mほどで、たいがいの食べ物が揃うということになる。
あなどりがたし、日出町商店街。
ちなみに、残る一つの鈍角の土地には、普通のマンションが建っていた。
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