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2011-07-10

マッサ・ヴェッキア--野道の散歩

丘上都市、山岳都市を訪れたときに、必ず心がけていることが二つある。
一つは、町(村)の頂上まで行って、下を眺めること。
もう一つは、町(村)全体が見渡せる場所まで降りて、上を眺めること。
この二つをどちらも実行するのは、徒歩旅行者としては、かなりの体力が必要になる。

たまたまバスに乗り合わせることができればいいが、そうでないと、ただひらすら歩くハメになる。
とくに、2番目の条件はかなり難しい。大きな町になると、全体が見渡せる場所までは、かなり遠ざからなくてはならないからだ。

マッサ・マリッティマから下る道

マッサ・マリッティマもやはり、全体を見渡す場所に行くのは困難だった。
なにしろ、初めての場所だから、どの方向にどの距離まで行けばいいのかもわからない。
丘の上からじっと四方の道をにらんで、あの辺かと見当をつけて下っていったのであった。

マッサ・マリッティマ近くの馬

これは、その下り道の途中で見つけた馬。
何頭か馬が飼われていたのは仕事用なのか。
変な奴が来たぞと思ったのか、じっとこっちを見ている。

そういえば、リグーリア州の アプリカーレ でも馬を見かけたが、そのときは、馬がこちらに近づいてきて、ブヒヒヒーンと大きな声でいななくのには参った。
そんなことのないように、今回は、馬に向かってにっこり微笑んで、「怪しいものじゃないんだよ」と言いつつ、写真を1枚パチリと撮った私であった。

マッサ・ヴェッキア

どうも、ふだん人が通りそうもない道を歩いていると、どこか心にやましさを感じることがあっていけない。

まあ、そんな気持ちも丘の下までやってきて、きれいに舗装された道に出ると消えて行った。
とはいえ、やっぱり人通りはない。家もまばらな田舎道を歩いている人間などいないのだ。

そんなことを思っていると、競技用の自転車に乗った3人組が横を走り抜けて行った。
しばらくすると、また別の数人組が。
道端にある標識を見ると、どうやらこのあたりはツーリングの推薦コースのようである。
確かに、道がほどよく上下していて、なだらかにカーブし、しかも景色がいいという、ツーリングにはもってこいの場所である。

マッサ・ヴェッキアからマッサ・マリッティマを望む


改めて周囲を見まわすと、小麦畑らしき平原と、ぶどう畑が広がっている。
しばらく歩いていくと、「Massa Vecchia」という看板とともに周辺の簡単な地図が目に入ってきた。

このあたりは、マッサ・ヴェッキアという集落のようである。
ヴェッキア(古い)というくらいだから、マッサ・マリッティマより歴史が古いのか?
その真偽はわからなかったが、この周辺ではいいワインの作り手がいて、アグリツーリズモの宿もあるのだそうだ。

マッサ・ヴェッキア

そういえば、3番目の写真にあるような感じのいい石造りの家に、「貸家」という札が貼ってあったっけ。
金と暇が余るほどあれば、こんなところにしばらく住んでみたいものである。
そうそう、食事をつくってくれる人と運転手も必要かな。

そんなことを思いながら、野の道をひたすら歩いていった。
そして、当然ながら、最後には苦しい登りの道が待っていたのであった。

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コメント

確かに、連れがいると自由にできませんね。
でも、一人で歩きはじめると、止める人がいないので、徹底的にやってしまって後悔するという繰り返し……。
この町は、山の表面にべったり家が建っているタイプではなく、台地の上に建物があるタイプだったので、全景が見える場所を探すのは大変でした。

自分も上下制覇タイプですが、これ一人でないとなかなかしずらいものがあります。一人だと思う存分苦行にいそしめます(^^; ←変な日本語
それで熱中症みたくなって、つくづくばかだなぁと思いながら、いいポジションを見つけた時の快感には代え難く(^^;

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