イタリアで結婚式に出席してきた
更新再開ということで、中途半端になった今年早春のイタリア行きの話から。
じつは、このときは妻の友人がイタリア男と結婚するというので、結婚式とパーティーに出席するために、マイレージを使って渡伊したのだった。
先に出発した私は、ミラノ・マルペンサ空港に妻と義母を迎えに行き、さらに翌日はミラノのホテルで友人のBo氏と合流した。
伝統的な教会での式ではなく、役所のホールで行う、いわゆる「コムーネ婚」なのだということは聞いていた。
場所は、ミラノの北東、マルペンサ空港から車で40分くらいの小さな町。
約束の時間を10分ほど過ぎたころから、出席者が集まりはじめ、やがて新郎新婦も別々にやってきた。
新郎は、式のそのときまで、花嫁のドレス姿を見てはいけないんだとか。
役所のホールで宣誓するというから、殺風景な会議室を想像していたのだが、行ってみてビックリ。
この写真でわかるように、シャンデリアが下がり、フレスコ画が描かれた歴史的なホールであった。
出席者は、親族や友人など60人あまり。
進行役は、弁護士の資格を持つ若い副市長。
新郎新婦は、彼に従って宣誓のことばを言ったり、書類にサインしたり。
そして最後に、副市長のスピーチ。
これが長かった。
どうやら、結婚の心得を言っているのだが、よくもまあ次から次へと淀みなく早口で出てくるものだ。
さすが、おしゃべり好きのイタリア人のなかにあって、さらに普段からしゃべり慣れている(たぶん)人である。
そんな感じで、つつがなく式は1時間ほどで終了。
市役所の中庭で、わいわいがやがやと写真を撮ったりおしゃべりをしたり。
イタリア人もやはり、持っているデジカメは100%日本製であった。
そのまま、小さな町の広場まで三々五々歩き、イタリア人の運転する車で、パーティー会場に向かった我々である。
ちなみに、上の写真には教会が写っているが、「コムーネ婚」だから教会には入らなかったのだ。
パーティー会場は、さらに車で30分ほど田舎に行った、一軒家のレストラン。
野菜、肉、ワインなど、地元でつくった食材が新鮮で、一同感激であった。
ところで、イタリアで結婚式のパーティというと、イタリア在住の人、10人が10人から、「日本人の胃袋には入りきらないので注意して!」「全部を食べようとは思わないこと!」などと注意を受けて、我々は戦々恐々としていた……。
が、日本人のテーブルは特別扱いで取り分け形式になっていて、量もやや少なめであった。
現地に住む方々を含めて、日本人は女性が多かったので、これは思いやりにあふれた計らいであった。
まあ、私とBo氏とは、イタリア人に並みに食べ物が出てきても対応する自信はあったけどね。
パーティーは、ひたすら食べて飲んで楽しくおしゃべりして4時間以上続いただろうか、騒ぎもようやく終わりを告げ、レストランから出てくる新郎新婦めがけて米粒を投げつけるころには、もう外は薄暗くなっていた。
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