駒込・染井霊園の桜
ちょっと出遅れてしまったが、4月10日に撮った駒込の染井吉野(ソメイヨシノ)の写真である。
ソメイヨシノは、江戸時代に染井村の植木屋が、大島桜と江戸彼岸を掛け合わせてつくったという説が有力だ。
そして、その染井村というのが現在の豊島区駒込の一部に当たる。
そんな歴史があるためか、駒込一帯は春になると、あちこちで見事な桜を目にすることができる。
なかでも桜の名所として有名なのが、染井霊園である。
この写真は、染井霊園の入口、天理教の施設にある桜。
道路におおいかぶさるように、咲き誇っている。
写真の奥に見えるのが染井霊園内の桜である。
4月10日だから、あの大震災からほぼ1か月。
それまで落ち着かない気持ちで暮らしていた人たちが、私も含めて、おっかなびっくり花を愛でようという気分になってきたという印象だった。
それにしても、稲妻を思わせる見事な枝振りである。
歌舞伎役者が見得を切っているようにも見える。
もちろん、染井霊園というくらいだから、ここは墓場である。
以前にも書いたことがあるが、墓石がずらずらと並んでいるところで花見をして、なかにはビニールシートを敷いて酒まで飲んでいるというのだから、考えてみれば妙である。
西洋人には理解できない心境かもしれない。いや、中国人にも理解できないかもね。
なーんてことを考えながら、2011年の花見を終えたのである。
いや、本当のことをいうと、このあとで茗荷谷近くの播磨坂に行き、さらに上野の山でも花を見たのであった。
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