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2010-06-01

大雨洪水注意報の鞍馬山

宇治を訪れた翌日は、反対に京都市の北に位置する鞍馬に向かった。
朝から雨降りで、とうとう大雨注意報に加えて洪水注意報まで発令されてしまっていた。

叡山電車

出町柳から叡山電車に乗って30分近く走ると、車窓にはうっそうとした森が広がる。
そして鞍馬着。高校時代の修学旅行以来である。
電車は変わってしまったが、駅舎の外観がほとんど姿を変えていないことに感激した。

鞍馬寺ケーブルカー

鞍馬寺の山門をくぐって、ケーブルカーに乗車。
れっきとした鉄道事業法にもとづく鋼索鉄道(ケーブルカー)であり、全国で唯一、宗教法人が経営する鉄道なのである。
ただ、ケーブルカーといっても、中央ですれ違うことはなく、1両の車両が全線単線の線路を上下するだけ。
2両の車両が釣瓶のように上下するのではなく、一方はカウンターウエイト--要するに重りになっていて車両とバランスをとっているわけだ。その点では、ケーブルカーよりもエレベーターに近いかもしれない。

鞍馬山

そんな能書きはともかく、山に登っても雨足は強くなるばかり。
でも、乗りかかった船……ではなく、登りかかった山だということで貴船まで、ぐちゃぐちゃの山道を歩いて行った私たちであった。

鞍馬の家並み

貴船の話は次回にまわすとして、貴船からもう一度鞍馬に戻ってくると、ようやく雨が止んだ。
そこで、くらま温泉の露天風呂に立ち寄るついでに、鞍馬街道沿いにぶらぶらと散歩することにした。
なかなか、味わいのある街道筋である。

鞍馬の家並み

この街道は、京都の北の山間部に続いている。
そういえば、高校の修学旅行では、ここを通るバスに乗って、大悲山峰定寺まで行って帰ってくるという無茶なコースを設定したっけ。
おかけで私のグループは、当日の朝7時前に旅館を出発するという強硬スケジュールを余儀なくされたのであった。ごめん、みんな。

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著書

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  • 『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)
  • 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)
  • 『日本懐かし駅舎大全』(辰巳出版)
  • 『鉄道黄金時代 1970s──ディスカバージャパン・メモリーズ』(日経BP社)
  • 『国鉄風景の30年―写真で比べる昭和と今』(技報堂出版)
  • 『全国フシギ乗り物ツアー』(山海堂)
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