雨の宇治、鳳凰堂はフェニックス・ホールだった
週末から京都に行ってきた。
ようやく仕事のけりがつき、友人たちと計7人が京都で待ち合わせての会食にようやく間にあった。
友人たちとは食い意地だけでつながっている仲である。
メシを食ったらさようなら。だから、よけいな気を使わないでいい。昼間は別行動である。
ま、翌日の夜もメシを一緒に食った人はいるが。
で、日曜日はちょっと足を伸ばして宇治へ。
雨は降りどおしだったが、おかげで新緑が美しく映えて、撮影意欲にあふれてきた。
まず立ち寄ったのが、源氏物語ミュージアムという博物館。
ハコモノ行政の典型のような立派なつくりで、CGをふんだんに使った映像はかなりカネがかかっているばずだ。
とはいえ、それなりに楽しめたし、人もずいぶんはいっているからまあいいんだろう。
学生時代、授業にもあまり出ないヒマな文学部生だった私は、源氏物語を原文で読み通したはずなのだが、やっぱりよく覚えていない。
ましてや、宇治十帖のあたりになると、もう記憶のかけらもほとんど残っていなかったから、それなりに新鮮な体験であった。
2枚目の写真は、そこから宇治川に向かう途中で出会った、婚礼の参加者の列。
先頭に新郎新婦がいるのがかすかに見えたが、さすがに前にまわりこんで写すほどの図々しさはなかった私である。
次の写真は、順番が前後するが、宇治上(うじがみ)神社。
ささやかで由緒ありげな神社である。川に近い宇治神社とは別に木々のなかに埋もれるようにしてあった。
さきほどの源氏物語ミュージアムでは、この神社が宇治十帖で重要な舞台となっているようだ。
でも、宇治十帖って、どうにもやるせないんだよね。

そしてやってきたのが平等院。
数年前は、宇治までやってきたのに平等院を見ずに帰ったという私である。
10円玉の図柄としては、子どものときから見慣れていたのだが、現物をはじめて目にした。
だが、鳳凰堂の内部の見学は1時間待ちというので、残念に思いつつもあっさりあきらめた。
まあ、鳳翔館(宝物を飾ってある建物)が見られたからいいか。鳳凰堂の内部は次回の宿題である。
この日の一番の発見は、なんといっても鳳凰堂の英語訳が、「フェニックス・ホール」だったことである。
確かに、それで間違いない。
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