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2010-04-24

ソ連で兵士を撮影したら 1981年

1981年ソ連、ハバロフスク。
ロシアじゃなくてソ連である。まだブレジネフ書記長が生きていた。
はじめての外国がソ連。これは、かなり珍しい体験かもしれない。
横浜から航路2泊3日、ナホトカから列車で夜行1泊、ハバロフスク市内で1泊したのち列車で6泊7日。
まるで、『魏志倭人伝』みたいだが、モスクワまでの行程である。現在は、ハバロフスクからモスクワまで5泊6日で行けるらしい。

ハバロフスク市街

ハバロフスクでは、ツアー参加者はホテルで食事をとっていた。だが、私は単独で旅行を手配していたので、せっかくだから町に出て見物がてらメシを食ってみたいと思い立った。

すると、スウェーデン在住という40代後半と見られる日本人が、私のあとについてくる。
「キミ、ロシア語が話せるんだって? 一緒に連れていってよ」
「い、いや。文字を見て発音できるだけで、意味はわからないんです……」
つまり、レストランといった外来語や、レーニンといった人名くらいはわかる程度なのである。
「ま、いいから、いいから、ハッハッハ」

ソ連は恐い国という印象があったから、最初は町の写真をおっかなびっくり撮っていたが、だんだんと大胆になってくる。
「お、兵隊がいるぞ。珍しいな。撮ろうじゃないか」
本当に大丈夫かと思ったが、こちらは初めての海外旅行の24歳。相手は海外在住の人生のベテランである。
そそのかされるまま、一緒に撮ったのが最初の写真である。

左から2番目の人がこちらを向いているのがわかる。
彼は、ゆっくりと私たちのところに近づいてくるではないか。
あせったが、ここで逃げるわけにもいかない。

ハバロフスク市街

30代とおぼしきその兵士は、私たちの顔を見てにっこりと笑い、わかりやすい英語でこう言った。
「私たちの写真は撮らないでくださいね。お願いします」
実に、紳士的で丁寧な態度であった。
フィルムでも抜かれたら大変だと思ったが、それは杞憂に終わった。

結局、その後もソ連のあちこちで、遠慮しながらも大胆に写真を撮ってきたが、声をかけられたのはこのときだけだった。
そして、例のスウェーデン在住の男性だが、結局その半日は彼に振り回されることになる。

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蔵出し旅写真(海外編)」カテゴリの記事

コメント

フランスもテロには神経質そうですよね。
イタリアにはそんな法律があるからか、鉄道本も少ないんですよ。
定期刊の鉄道雑誌なんてゼロなんじゃないかな。

>でもこれからも鉄道の写真、撮るつもりですが…(^^ゞ

私も、いかにも観光客の記念写真っぽい雰囲気で撮るようにしています \(^o^)/

そういえば数年前、パリだったかスキポールだったか忘れましたが、トランジットで乗り換える時、地上から直接タラップで乗り込むのが珍しかったので(私だけですか?)、友人に写真を撮ってもらおうとしたら、友人が(^^;; 係員に激しく注意されたことがありました。

>イタリアでは、本当は鉄道の写真も撮ってはいけないんです。

本当ですか!!? びっくりです。でもこれからも鉄道の写真、撮るつもりですが…(^^ゞ

ソ連時代のモスクワ空港の節電ぶりは有名でした。
売店に行くにも心細くて。
海外では、まず空港で写真を撮ってはいけないと思ったほうがいいようですね。確か、西欧の国もそうだったんじゃないかな。

イタリアでは、本当は鉄道の写真も撮ってはいけないんです。そんな法律がまだ残っているとか。
少なくとも、駅で三脚を立てて撮っているととがめられるそうです。

 おお、駄菓子さん。そんな時代にロシア(ソ連)にも行かれていたのですね。私なんか、ロシアになって随分経ってから、イタリアからの帰国時に、トランジットで降りただけのモスクワ空港ですら、何だか薄暗くて気味悪く、このまま拉致されて帰れなかったらどうしようって思いましたよ(^_^;)。しかもJALであったにも関わらず。

 北京空港で飛行機乗ろうとする時に、空港の写真撮ったら、何か偉い剣幕で怒られたことあります。言葉が解らないから何言っているか解りませんでしたが、明らかに注意されていたと思います。あと、どこだったか忘れましたが(成都か昆明か…?)、「ここは列車の車窓から、絶対に写真を撮らない様に」と現地ガイドに注意されたこともありました。日本とは違うんですね〜。

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